5年後、メディアは稼げるか
5年後、メディアは稼げるか―Monetize or Die ?
著: 佐々木紀彦
これも会社の関係で読んだ本。
今の会社に転職する際に、どうやってマネタイズしているかをすごい気にしていたので、
この本に書かれていた内容は非常に興味深かった。
今目指すべきは、アトランティック。
ニッチで深いネタを扱い、ちゃんとマネタイズもできている。
有料課金のやり方はいくつかあり、メーター制がブーム。
これはパケホーダイのような一定量までいくらで、それ以上はいくらといったもの。
ただ、有料にできるコンテンツは限られていて、経済系、エリート系、データ系のいずれか。
そして無料の時点で圧倒的に成功していることが求められる。
ここは難しいところだ。
手っ取り早くPVを稼げる記事なんか書いてちゃいけなくて、読者志向を貫くことが大事。
そりゃもちろんわかってるけど、圧倒的に成功していないと有料コンテンツになれないし難しい。
読者目線を考えたら、速報よりもクオリティの高い第二報、というのが響いた。
自分で取材できない立ち位置をとっているのだから、速報を読んだ人が次に読みたいものを提供すべき。
後半はキャリアの話。
キャリアとしては、紙、Web、ビジネス、テクノロジーと切り口は複数。
私の場合はテクノロジーが主に来て、次にWeb、次にビジネス、くらいまでは関わっていける気がするが、
紙はそれ専門のところでの経験は作れなさそうなので、ロイヤルストレートフラッシュはムリか。
でも、いちばんはそこを目指したいんだけどね。
世代の話は最近の実体験としても感じていて、若者には知らない、年寄りもついてこれない間を知ってる。
この両方の世代をちゃんと知ってるのは貴重な存在なのかもしれない。
最後まで読んでいちばんびっくりしたのは、著者の佐々木紀彦氏がタメだということ。
完全に年上かと思ってたわー。
もっと自分も頑張らなきゃなと思った。
非常にタメになる本だった。