通りすがり
そういや、先日の北岳・間ノ岳、
変な人のことしか書いてなかったが、よい人にも出会ってた。
まず、行きのバスで隣だった女性。
たぶん同じくらいの年代か、もう少し下だったかな。
白峰三山縦走はかなり大変だったろうけど、無事に完歩したかなぁ。
間ノ岳から北岳の間で、バテバテで歩いてたとき、
そのオスプレーのザック、リコール大丈夫でした??
って話しかけてきた爽やかな、少し上くらいのおじさん。
自分のを新品に変えてもらったってことで、教えてくれた。
帰って調べてみたら、私のは同じタイプの赤がリコールかかってた。
嫌なやつが目立ってるだけで、変じゃないおじさんもけっこういるはずなんだよね。
あと、これまた間ノ岳と北岳の間で、道を譲ってくれたお兄さん。
私が、ありがとうございますー、あ、でも休憩したいからイイですー・・・なんて
雑な返事をしてしまったとき、笑ってくれた。
心の中でヤバッて思ったけど、よい人でよかった。
3日目に下る時、おじさんおばさんの団体さんが道をふさいで集合写真を撮っていた。
横で終わるのを待ってたら、撮ってもらえませんか?って。
あー、なんで気づかなかったんだろう・・・って、自分を残念に思った。
そのあと道中で私が道を譲ってもらって抜かすとき、皆さんさっきはありがとうって言ってくれた。
下りは団体さんとのすれ違いが多くて、学生の団体さんが通り過ぎるのを待ってた時、
最後の先生っぽい人が、これは長らく待たせちゃったねーって。
団体さんはソロをバカにしてくることが多いから、そう言ってもらえるだけで、ホッとする。
白根御池小屋に着く少し前、小さい女の子を背中にかついだお父さんが登ってきた。
女の子の声が、遠くからも聞こえて、癒された。
あ、前にお姉さんがいるよーって、下向いて必死に歩くお父さんに話しかけながら、
通り過ぎるときには、こんにちはーって元気に挨拶してくれた。
昔、父が一番下の妹をかついで登ってたなーって、懐かしかった。
まー、今回の旅で印象に残った人たちはそのくらいか。
爽やかな一期一会は、気持ちいいね。