2006.10.01

裏方魂

イベントで裏方を手伝える機会というのも、めっきり減った。
今となっては、結婚式関連と、会社の学生相手のイベントなど、それくらいだろうか。
大学時代にいちばん力を注いだものなので、寂しい。
だから、機会があると、声をかけてもらえると、嬉しい。

裏方の何が楽しいの?って思う人も多いと思う。
私個人としては、表と裏、どちらが楽しいかといえば、1対1000くらいの差がある。
つまり、表側はどちらかというと、嫌い。ってか、苦手。
主催する立場というのも、私にとっては少し表側なのが、難しいところ。

視線を浴びたり、声を聞かれたり、そういうのが表で、とても苦手。
仕事上は大いに差し障っているが、直らない。

逆に、自分の作ったものが視線を浴びたり、作った音を聞かれるのは、好き。
裏方をしていて楽しいのは、表舞台に出る人のドキドキやワクワクを共有できるから。
楽しむ姿が見られるから。客を楽しませたときの充実した顔を見られるから。
そういう「場」を全部見渡せるのが、楽しい。

良い面をたくさん見られるので、それが好きなんだけど、
当然、つまんない、サイテー、という顔を見ることだってある。
そういうのに気付いて、何とかしようとすることだって、やりがいである。
でも、そこまで裏側に関わる機会もなくなってしまったなぁ。

どうも最近、昔を懐かしむことが多い。

あの熱さをもう一度、感じたい。

そういう思いが強くある。
何をすればそれを得られるのか、考える。
没頭できるもの、時間も体力も全てを費やせるものに、今は出会えていない。
あれが若さ故のものだったとは思いたくない。

明確な答えは出ないままだ。

仕事で行き詰っているが、今そこから逃げたら遠ざかってしまうと、はっきり思える。
先には達成感があることはわかるのだが、未だ辿り着けない状態。
イベント関連の仕事に転職ということは、考えられない。
昔を再現したいわけではないし、学生時代の楽しさと、仕事とは違うはずだ。

仕事以外の部分で没頭できることに出会えるのなら、それもアリ。
でも山に登ったときの達成感と、求めているものは別の種類。

考えてわかるものじゃない。

まだきっと、しばらくの間、もがくだろう。
答えが出るものかどうかすら、わからないけど。
 


 
そう思いながら、作った夕食が意外においしかった。

打ち合わせのときにケーキを食べたので、あまりお腹はすいていなかったが、
なんとなく居酒屋っぽいおかずを、うすーい水割り焼酎と共に。。。

日々、こうした小さい喜びは確かにあるし、
数ヶ月単位で見れば、大きな喜びや楽しみもあったりするけど、
自分の内面を大きく変えるような期間というのは、当然のことながら、なかなかないものだ。
 
 


2006.10.01, 18:17 / 日々所感

2 Responses to “裏方魂”

  1. tomozo より:

    ワタクシは今回は裏方に徹する
    機会があったわけですが
    色々想像して楽しめるのはよかったですね。
    感想も音声とメールだけで。
    それもぱらぱらと来る。
    賞賛もじわじわと。

    司会進行とか表方もよくやった
    けど当日までの切羽詰り感は
    一緒だが、当日に発散と賞賛が全て凝縮される。

    それを仕事にしようかと
    ちらっと思ったときもあったけど
    やっぱり生業にしないからこその良さがあると思われます。

    ま、定年後orリストラの備えという考え方もありかと。
    本業に役立つこともあるし。

    今回思ったのは
    「全て自分でやるのはもう難しくなっている」こと。
    今までは勢いだけでやってきてきたが
    これからはマネジメント力を磨かねばと思いました。

  2. なかめぐ より:

    いやぁ、毎回すげーと感服しております。
    表も裏も両方できるってすごいことだよね。しかもどっちも徹底的に・・。
    趣味は趣味で、仕事じゃないから楽しめる部分があるからね、それもいいよね。
    表も裏もできてさらにマネージメント力が磨かれたら、完璧すぎるぞ。