2020.08.02

八ヶ岳縦走

7/31&8/1の2日間、八ヶ岳を縦走してきた。

7/30の夜に、竹橋から毎日あるぺん号で出発。
乗車前には検温をしていて、ちゃんと車内のマスク着用も必須と言ってた。
東京を通過するんじゃなくて、東京で降りるのは5ヶ月以上ぶり?
けっこうドキドキ。

バスをダブルシートで予約していたので、隣には誰も来ない。
満席じゃなかったから、運が良ければ追加料金を払わなくてもそうなったけど、
でも、私は運の悪い人間なので、確実にしておきたいタチ。

ほとんどの人が中房温泉行きだったようで、美濃戸口で降りたのは4人のみ。
そのまま、八ヶ岳山荘の2階にある仮眠室へ向かう。
受付でもらっていた地図をスマホで照らしながら、自分のベッドを探し、寝る。

2時半くらいに到着し、朝5:20出発予定にしていたので、3時間弱。
一眠りして起きたら出発かなという感じだった。

起きたら4時過ぎだったので、外は明るくなってきていた。
トイレに行ったりして、ザックごと1階に持ってって準備開始。
朝食をとったりしてたら、出発が少し遅れて 5:40 くらいになった。
天気が微妙で、雨が降ってるともいえないけど、木々から露が落ちてくる。

レインウェアを出しやすい場所に入れて、出発。

橋の下を流れる川は茶色くて勢いが強くて、雨の影響を感じた。
すぐに雨が降ってきたので、レインウェアを着た。

八ヶ岳という看板があって、北沢、南沢という分岐。
この看板は何度も見てきたけど、今回は初めて自分の意志で南沢を選んだ。

で、歩いても歩いても、なかなか進まない。
YAMAPで現在地を把握できてしまうから、現在地が気になってしまう。
それを使っていなかったときは、何時間の辛抱と思って、ひたすら歩いたが。

最初は川を渡るときに橋があったが、後半になってくると、ない。
川の中を、水の浅いところを選んで渡っていく感じになる。
それでも道が合ってるのかどうか、いまいち不安。
ときどき赤テープがあって、安心する。

川の向こう側に道っぽいものが見えたら、渡れそうな場所を探す。
そんなことを何度も繰り返して進む。
歩いていた場所があってたのかもわからないけど、川ゾーンを抜けた。

南沢の最後のほうは、平らで歩きやすい道だった。
そして、ようやく行者小屋に到着。

ここまでで、だいぶ疲れた。

行者小屋には、途中で抜かしていった若い男性3人組と、おじいさんが1人だけ。
いちおうテント場だけオープンしてるはずだけど、テント2張だけだった。
水場という立て札のところは、チョロチョロと水が流れていた。

残っていたパンを食べて、阿弥陀岳へ出発。

行ったことのある道のはずだけど、いきなり間違えた。
×って見えたけど、そっちが道だろっていうほうに行ったら、行き止まり。
どうやら歩きやすくなってたのはテントを張ったから?

戻ってからは、ちゃんと正しい道を選んで進めた。

ジグザグとした林間コースを登っていくと、稜線に到達。
そこからは右が阿弥陀岳、左が赤岳となる。

まずは阿弥陀岳の往復。
ヘルメットかぶるかなー、ストックしまうかなーって様子見してたら、
赤岳の方からきた軽装の女性が颯爽と阿弥陀岳へ登っていった。

その人があまりに軽装だったので、そのまま進んでみたが、
これは落石がありそうだなと思って、すぐにヘルメット装着。
続いて、ストックもしまって、本気モード。

雪のときのイメージとは全く違って、浮石も多くて、登りにくかった。
道が合ってるのか?と不安になりつつ、頂上。

そしたら、晴れた!
写真を撮ったり、休憩したりして、久しぶりの晴天を楽しんだ。

またあれを下るのか・・・と思いながら、慎重に降りた。
崩れやすい場所は、降りる方が怖い。

そのまま赤岳へ。

なだらかな斜面をジグザグに登り、休憩し、登り。
上の方まできたら、また岩の地帯。

ストックを出してて、水筒も外付けにしていたが、
途中で水筒を落として危険を感じ、また両方ともしまった。

もうすっかり霧に包まれたような白い世界になってしまい、
岩がそびえる赤岳が、ちょっと悪のボスの城みたいな雰囲気だった。

休み休み登り、頂上についても、やっぱり白かった。
写真を撮っただけで、おしまい。

すぐ横の赤岳頂上山荘は休業中。
そのまま赤岳天望荘まで行く。

その坂道が、怖かった。
小さい岩がゴロゴロしていて、足元が不安定で、そして急斜面。
岩とは全然違う強さで、こっちのほうが怖い。

慎重に転ばないように降りた。

赤岳天望荘に到着し、マスクをつけて中に入った。
まだあまり人も来ていないようだった。

夕食の札と、フリードリンクのコップをもらい、部屋に行く。
完全な個室で、きれいな布団で、安心した。

汗で濡れたシャツで歩いたからか、ちょっと寒くて、
早速、フリードリンクのコーヒーとお茶をもらってのんびり。

その間に到着した人たちは、検温と酸素量のチェックをしてた。
私の時にはしてなかったけど、いいのかな・・・。

まだ寒かったので、これはマズい?と思って、
17時から夕食なので、それまで寝た。
起きたら、体調はすっかり戻ってた。

夕食の放送があって、食堂に戻った。
1人分ずつ使い捨てのトレーに配膳されていた。

席は自由ということで、迷った。
手前の端っこは別のソロの方が座ったので、いちばん奥にした。
そこで、写真を撮って、食べ始めた。

しばらくしたら、隣に人が来てしまった。
もしかしてギュウギュウに座らないと席がないのか?と思って、
なるべく離れるようにトレーを端に寄せて、飲み物も遠ざけ、急いで食べた。

食べ終わってみたら、どうやら一番乗りだったみたい。
何より、空いてる席がたくさん残ってることにビックリした。
あいつら、なんで隣に来たんだよ・・・
ソーシャルディスタンスを知らんのか・・・

洗面所が混まないうちに歯磨きを済ませ、あとは部屋に籠もった。
寝ようとしたが、足が冷たいままなせいか眠れず、
足を拭いて揉んだり、消灯の前にまたトイレに行ったりして、いつの間にか寝てた。

1回目に起きたら1時台で、2回目に起きたら3時台だった。
寝たのが20時ごろだったとして、ちゃんと眠れたようだ。
足の冷たいのもなくなったし、体調もよかった。

4時過ぎに身支度を開始。
4:51にサンライズで、5時に朝食だ。

サンライズの前から外に出たりしてたけど、雲海が厚かった。
うっすら明るいまま、時間になっても太陽は見えなかった。
少し遅れて、雲海の上に太陽が出てきて、赤く染まった。

気持ちの良い朝。

そのまま朝食をいただいた。
また同じように、奥にポツンと座って食べてたら、また隣にきやがった。
反対側の人たちも、え?という反応をしてたせいか、別テーブルに行ってくれた。
まだソーシャルディスタンスを知らないのかな・・。

朝食を終えて、荷物の最終準備をして、外に出て6時ごろ。

出発しようというときに、おじいさんに横岳はこっちですか?と聞かれた。
え?それを知らずにソロってやばくね?と思いつつ、教えた。
どれくらいで着きますか?と聞かれたので、コースタイムを教えた。
危なっかしい。

横岳への道は、けっこう岩だらけ。
阿弥陀岳・赤岳と違って、土っぽい岩ではなく、グレーの岩だった。
ガシガシと両手を使って登っていくのが楽しかった。

朝からテンション高い。

横岳はいくつか頂上があるので、途中のも登ってみたけど、看板なし。
3つ目の一番高いところで看板があって、写真。

同じくらいのタイミングで逆方向から登ってきたグループが騒がしかった。
写真撮りましょうか?と聞かれたけど、断った。
山での新しいスタイルを知らないんだな・・・大勢で来てるし。

休憩できそうにないので、そのまま次へ。

山頂で休めなかった分、硫黄岳山荘で休憩。
水が足りなくなってきていたので、購入。
あとは行動食も食べて、のんびり。

そうこうしてたら、別の休憩客もきて、話しかけられてウザめ。
土曜になって、人が増えたのかな。。

硫黄岳への道は、なだらかな斜面。
赤岳のところよりは石の具合や斜度などが歩きやすかった。
ケルンが並んでいて、見た目がよい。

ゆっくりコツコツ登っていったら、硫黄岳の山頂。
かなりの人がそこで休憩していた。
ちびっ子もいて、長閑だった。

あんまり早く進んでも、バス待ちで暇になるので、ゆっくり休憩。

雲が流れるのが早かったので、
阿弥陀岳・赤岳・横岳が全部見えるまで待とうと思ったが、
赤岳の山頂だけ、雲がなかなか途切れなかった。

だんだんとまた雲が増えてきたので、降りることにした。

下りは森の中をひたすら歩く。
赤岳鉱泉に到着したら、けっこう人がいて、テントも多かった。
11時にオープンだったようで、まだ準備中になっていた。

粉末ドリンクと行動食を食べて、出発。
まだここからが長い。

北沢で戻ったが、こっちのほうが南沢よりは見覚えがあった。
そして、道も格段にわかりやすく、急坂もなかった。

美濃戸山荘、赤岳山荘と進み、途中で休憩しようかと思ったけど、
喫煙してる人がいたので、近づけず、やめた。

美濃戸口まで戻ってきたときは、ヘトヘト。
やっぱり、長いなぁ。

冬に個人で来るとしたら、この道を車で通るわけにもいかないし、
またこの長い道のりを歩かないといけないんだなーとか考えた。
雪のほうがまだ歩きやすいのかな・・・。

八ヶ岳山荘でシャワーを浴びて、のんびりバスを待って、おしまい。

帰りのバスもダブルシートにしていたが、乗客6人。
ダブルシートにしなくてもよかったわけだが、まぁよかろう。

ちょっと事故渋滞があったけど、さほど遅れず、無事に到着。
新宿から電車だけど、やっぱり電車の中がいちばん危険な気がした。
コロナに感染していないことを願う。

反省はまた明日。




2020.08.02, 20:20 / ハイキング登山
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