5/3: 別れ
18時ごろにもう一度丘に登ってサンセットを見ようと思ったが、
太陽のほうに雲がかかっていて見えなかった。
18時45分に撤収し、19時にホテル着。
荷物を少々詰め替えて、歯磨きをして、準備OK.
Numanさんとスタッフさんが見送ってくれた。
また泣きそうになったので、あんまり長引かないようにした。
絶対にフィードバック書いてね!って言われて、もちろんって答えた。
ホントに最高の宿、兼ツアー会社(笑)だった。
バス停に10分ごろに到着した。
20分に来いって言われていたから十分。
バス乗り場でボーっと待っていたら、
乗りつけてきたバイクに見覚えのある顔が!
なんと!朝の気球のドライバーさんがお見送りに来てくれた!
そういう約束をしていたわけではないので、ビックリした。
今日はこのあと何するの?とかそういう会話をした流れで、
私が19時半のバスでカッパドキアを離れるって言ったんだと思う。
僕はこのあと仕事がないからローズバレーをツーリングしてくるんだーって言ってた。
ホントそれだけで見送りに来てくれるとは・・・なんて優しいんだろう。
また別れのときに寂しくなる要因が増えちゃった。
30分になってもバスが来なかったから、彼がバス会社さんに聞いたりしてくれた。
そして、気球のドライバーは朝が早くて大変だけど、
キレイな景色を見られるのが好きだって言って、ケータイの待ち受け写真を見せてくれた。
絶対また来てね!って、また気球に乗ってね!って。
30分過ぎにバスが来て、行き先を確認して、荷物を積み込んで、乗り込んだ。
最後にバイバイしたけど、席に着いたら彼がいた位置は見えなかった。
バスが出発したら、泣けてきた。
カッパドキア、ホントにまた来たいな。
5/4: パムッカレ
石灰棚の遺跡があるパムッカレに、カッパドキアから深夜バス10時間。
バスはいちおう個々の席にテレビがついているけど、トルコ語だし、
ちゃんと寝ておきたかったので、見ないで寝ることにした。
隣は日本人の男だった。
寒かったので、ダウンをひざかけにして寝ようとしたが、
1時間おきくらいにどこかに停車しているらしく、全然熟睡できなかった。
でも、10時間の乗車時間をあんまり長いと感じなかったから、そこそこ寝てたか。
5時半にパムッカレ行きの客はデニズリの道端で降ろされた。
荷物を持ってここで次のバスを待ってろと言われ、バスは去って行った。
日本人が5,6人と、韓国人が2人だけだった。
指示を聞いたのは私だけだったらしく、
ここで待ってればバスが来るらしいって言われたことを伝えた。
30分くらい待って、バンがさっそうと登場し、ホテルに連れて行かれた。
そのドライバーさんが持ってるホテルらしい。
地球の歩き方では一番に載ってた。
とりあえず荷物を置かせてくれるってことなので、好意に甘えることにした。
イスタンブールまでのバスの予約もやってくれるってことなので、お願いした。
そのままアップルティーをいただき、1時間半くらい休憩させてもらって、
8時ごろ石灰棚とかのほうに出かけた。
もうすでにけっこう人がいてびっくりした。
石灰棚の上は、靴を脱いで歩く。
もう日が照りつけてきていて、暑いくらいだった。
ダウンは脱いでいたが、まだパーカーを着たままだったので、失敗したなと思った。
半そでハーフパンツが正解のようだ。
石灰棚の上を流れる水は、ところどころ温水で、温泉のようだった。
ちゃんと晴れていたのでキレイだった。
それからいくつか遺跡を見て回った。
超寝不足だし、お腹が空いてきたし、暑くてグッタリ疲れていた。
プールもあったけど、そんな状態だから入るテンションにならなかった。
劇場を見て、北門のほうを見て、途中で何度かイスや路肩に座って寝た。
気持ちのいい天気だったけど、日を遮るものがなく、熱射病になりそうだった。
このままじゃヤバいと思って、食べ物を探したが、
プールのところにしかないようだったので、そこでお菓子みたいなやつを食べた。
少し元気になったが、眠くなった。
最後に、博物館をまだ見ていなかったので入った。
2つ広い部屋があるだけだったが、ゆっくり見て回った。
石棺がたくさんあった。
また石灰棚のほうに戻り、ベンチに座って、
キャッキャ言いながら遊ぶ人たちを眺めながら、少し寝たりした。
平和な時間だった。
休んでる間に少し曇ってきて、雨がぱらついてきていた。
また石灰棚の道を通って、荷物を預かってもらってるホテルに戻った。
まだ13時くらいだったので、早すぎる。
スタッフさんらしき人がやたら話しかけてくるが、
答えに困る質問ばかりでめんどくさかった。
とりあえずシャワーを使わせてもらった。
水シャワーだったけど、使わせてもらえるのはありがたい。
シャワーが終わっても14時、ってことはバスの時間までまだ4時間半もある。
とりあえずレストランに行って、ゆっくりランチ。
Meatを削ったやつとサラダとライスのセット。
アップルティーを2杯も付けてくれた。
陽が射すとメチャクチャ暑くて、陰ると長袖が必要になる難しい天気。
とりあえず頭は日陰にしておかないと熱射病だ。
ゆっくり食べたつもりだけど、まだまだ時間がある。
どこか散歩したいな・・・と思って少し歩いてみたけど、何もない。
石灰棚の下にある公園でしばらく座って休んでみる。
子鴨が水面ダッシュしてるのが可愛かった。
もうすっかり空は雲に覆われていた。
また雨がぱらついてきたので、公園から移動。
といっても、ホテルかレストランしか行き先はない。
今度はデザートだ!と思ってレストランをチラ見。
パンケーキってのを売ってるところがいくつかあって、
これはもしやデザートになるかな?と思って頼んでみる。
固めのクレープ状のものに注文した具をはさんである。
わたしはハチミツにしたので、中に塗ってある。
もうお腹いっぱいではあったけど、ゆっくり食べてみる。
見た目通りの味だった。
アップルティーをつけてくれたので、そちらもゆっくり飲む。
他のお客さんも入ってきてにぎやかになってきたところで、
全部食べきったので、お会計して出る。
とうとう行き先がホテルしかなくなってしまった。
戻ったら、またスタッフらしき人が話しかけてくる。
Are you my angel? とか何でここに泊まらないの?とか返しにくい事ばかり。
めんどくさいので最終的には無視したら終わった。
あと1時間くらいでバスの集合時間になる。
ホントにすることがなくなったので、ホテルのロビーに座って寝ていた。
18:50に集合だったのだけど、時間の直前に停電。
停電のバタバタが収まって55分くらいになってても、他に集まってくる人もいない。
フロントにいたお姉さんにバスチケットを見せて、
『beher 18:50』 って書いてあるのはここで待ってればいいんだよね?と聞いてみた。
(たぶん be here のこと)
そしたらすごい慌てて、準備を始めてくれた!
オーナーのおじさんは日本人女性2人を追いかけて、
ビール持ってレストランに行っちゃったっきりだし、完全に忘れられてるようだ。
もう一人同じバスの人がいるから探すって言ってお姉さんも慌ててた。
よくわからないけど、ホテルからシャトルバスが出る様子はない。
おじさんを待ったり電話を待ってる隙間に、これからのことを説明してくれた。
シャトルバスでデニズリまで行って、そこでKamil kocオフィスを探して、
そこでチケットをプリントされたものに交換してもらって、バスに乗るそうだ。
なかなか大変だ。
近くのバス停に連れていかれた。
けど、なかなかバスは来ず、おじさんと少しだけ普通のおしゃべりをした。
他に日本人が2人来たけど、彼らは20:30のバスのようだった。
私のバスは20:00発なので、こっちの行動が30分遅れてるわけだ。
間に合うのか?
19:15頃にやっとシャトルバスが来て、慌てて乗り込む。
おじさんとも握手してバイバイ。
バスはローカルなもので、既に乗ってた人々の中に観光客らしき人はいなかった。
バス停じゃないところで乗り込んできたり、バス停じゃないところで降りる人がいたりして、
なかなか前に進んでくれなくて焦った。
まぁ、焦ってるのはバスの中で私一人なんだろうけど。
19:45くらいになってまだ着く気配がなく、
もう乗れなかったら別の便を取ろう、と半ば諦めていた。
ギョレメのときはバスの集合時間が出発の15分前だったので、
もうすでに締め切られているかも?と思った。
19:55になって、ようやくデニズリのオトガルに到着。
ゆっくり降りるおばさんの横をすり抜けて、後ろに積んだバッグをさっと手に取り、
バスがたくさん溜まってるほうにダッシュ。
Kamil kocと書かれたバスを発見したので、スタッフらしき人にThis bus?とチケットを見せた。
そしたら違うと言われてしまった。
ガーン・・・
でも、イスタンブールと言ったら、あ!と何かわかったらしく、隣のバスのところに行った。
ちょうど隣に止まっていたバスがそれだったらしい。
なんかいろいろ言ってたけど、Buggage? と荷物を乗せるように促され、
中に入って乗ってるように言われた。
チケットは渡したままだったので席がわからず、とりあえず先頭。
しばらくしてチケットを持った人が中に入ってきて、私にチケットをくれた。
どうやらプリントのチケットに変える作業をやってくれたらしい。
これで席がわかったので、Thank you very much!! と言って席を移動。
ホント時間ギリギリだったんだな。
一件落着である。
イスタンブールまで12時間くらいらしい。
今度こそ本気で寝てやる!と意気込んで、寝る。
5/5: イスタンブールの博物館
イスタンブールまで深夜バスで12時間。
今度こそバスの中でガッツリ寝るぞ!って決めていた。
前も決めていたけど、今度は最初に隣の席は空いていたので寝やすかった。
最初は1時間おきに起きてしまったりしていたけど、
足の位置を変えてから、2時間眠れたりして、少しコツがわかった気がした。
窓側の席だったので、左足は壁のでっぱりに乗せることができたが、
右足が地面に届かなくてつらかったので、右足を組んであぐらみたいにしてみた。
(ホントは靴を脱いじゃいけないらしいけど、また脱いでる)
この体勢は足が届かなくて膝が痛くなるってこともなく、
体重がおしりだけにかからなくて済むので痛くなく、なかなかイイ感じ。
途中で3時ごろに停車したとき起こされたから、
着いたのかと思ってIstanbul?って聞いたら、食べる仕草をされた。
ちょっと長い休憩だったらしい。
でもこんな時間に食べたくはなかったので、首を横に振ってまた寝た。
5時半ごろ人がたくさん降りたところがあって、慌ててキョロキョロしていたら、
お前は座っとれ、という仕草をされたので、違うことがわかった。
ちゃんと見ていてくれてありがとう。
8時ごろカーフェリーで少々移動したから、もう着くかなと思ったが、そこからが長かった。
だんだんと人が降りていくので、不安でもう眠れなかった。
初めて車内サービスでジュースとケーキをもらって、朝食代わりに食べて目を覚ました。
じーっと外を見ていたら、Istanbul Otogalって書かれたゲートをくぐった。
やっと到着だってことがわかった。
アナウンスとか全部トルコ語(?)でわからないけど、ここだけはターミナルって聞こえた。
ちゃんと降りて荷物を受け取って、さぁどこへ行くべきか?と地球の歩き方を広げる。
ものすごく黒い空だが、幸い雨は降っていない。
オトガルから市内までバスが出てることが多いって記述は見たことがあったけど、
どうやらシャトルバスがあるような雰囲気ではなかった。
ちゃんと読んだら、メトロの鉄道で市内まで出て行けるって書いてあった。
そこでメトロの駅を探したが、現在地が地図のどこだかわからない。
地図と周囲を見比べていたら、近くにいたおっちゃんたちが集まってきちゃったので、
Metro stationって言ったら、連れてってくれた。
地図を見ると、円を描くようにバス乗り場の待合室が並んでいるのだが、
到着したバスは円の外側に停車していたようだった。
内側に回ればその中心にメトロ駅があるのだ。
見よう見まねでジェトンというコイン型の切符を買い、(1.75TLで降りるまで一律料金)
どっち方面かちゃんと地球の歩き方の路線図をたどって確認。
意外にスムーズに乗ることができた。
とりあえずその終点まで行って、別の路線に乗り換えればいいらしい。
乗換のところは「徒歩」って書いてあった。
その徒歩の部分がよくわからなくて、ちょっと時間を食ってしまった。
M1と書いてあったのが普通の電車で、T1と書かれていたのが路面電車らしい。
その違いにもっと早く気付いておけば楽だったかもしれない。
電車の駅を探してもなくて、駅があるはずの場所はバス停・・・?で迷った。
正解は、バスが通ってる大きな道路の真ん中に走ってる路面電車だった。
それに気付いたら、あとはまたジェトンを買って、正しい方角のホームで待てばいい。
やたら混んでる電車がやってきたが、日本人らしく頑張って乗り込んだ。
途中、バザール前の駅でたくさん降りて、座ることができたので、駅名を確認。
予約していたホテルの最寄り駅が中間くらいだったので、
どの駅で降りようかちょっと迷ったけど、メジャーそうなほうにした。
また流れに乗って降りた。
そこからは地図を片手に、ブルーモスクをまず目指し、
その次は地図に×印をつけておいたホテルを目指して進む。
ちょうどページの境目で地図が見にくかったけど、なんとか到着。
ヤンキー風の兄ちゃんが宿の人らしく、予約のプリントを渡した。
それからコーヒーをもらって、部屋に案内してもらった。
最上階に建て増ししたような4階で、階段は息が切れた。
鍵の掛け方がちょっと難しくて、また兄ちゃんを呼びに下まで行ったりしたけど、
洗面所が生乾きのにおいがする以外は特に問題なく、
少し着替えたりして、すぐに出発。
天気が悪いので、屋外の写真はきっと悲しげになってしまうから、
今日は天気に関係なさそうな博物館巡りをすることにした。
アラスタ・バザールを抜けてまっすぐ行けば良さそうだったので、
地図を片手に歩いていたら、見たことのある顔。
カッパドキアのツアーで一緒だった人たちに会った。
女性二人組と若夫婦。
みんな似たようなルートで移動してるもんだね。
まず国立考古学博物館に行こうと、地図を見ながら歩いていた。
お土産屋さんかどっかのおっさんが声をかけてきて、
どこに行くのか?と聞くから、博物館って答えたら、今日は閉まってるとか言ってきた。
No! と言って、さよなら。
なんでそんなウソをつくんだろう。
誰も得しないのに。
やっぱりカッパドキアは良かったな~としみじみ。
考古学博物館は、さすがに展示品が多くて、見応えがあった。
肉体や服を写実的に模ったギリシャの彫刻や、それより昔のローマ時代のもの、
土器、青銅の道具など、さすがに歴史が古い。
そうだよな、トルコが世界の大部分を制していた時代もあったんだよな。
ホント歴史の知識がないことが残念だった。
ギリシャ神話とキリスト教って関係あるんだっけ?
やっぱりここでも、顔の部分を壊されているものが多かった。
2時間ほどいて、今度はアヤソフィア博物館。
こっちは建物は1つで部屋も1つなんだけど、圧倒された。
(先にこういうことを書くのもなんだが)イスタンブール観光で一番気に行った場所だ。
ものすごい広い舞踏会場みたいな大広間があって、そこには柱がない。
そのことに驚き、感心した。
半球型のドームになっていて、上のほうにも装飾が施されている。
2階部分にも上がることができた。
親指を入れて、手をくるっと一回転させると願いが叶うっていう柱があって、
ちゃんとくるっと一周させておいた。
さぁ願いよ、叶え!
キリスト教の装飾が、イスラム教の時代には塗りつぶされて、それを一部復刻したらしい。
いろんな宗教背景があるらしい。
1時間ほどいて、もう16時くらい。
次の博物館に入ってもすぐに閉館になってしまうので、食事にすることにした。
朝に車内でもらった小さなパンケーキ以来の食事。
アラスタ・バザールというちょっと高そうなお土産屋さんが並んでるところで、
食べたいなってもの(バクラワというパイのハチミツ漬)があったけど、
値段を聞いたら 7TLと言われて、高いと思ってやめた。
もうちょっと安そうなレストランを探そうと、ホテルのほうに歩く。
あんまり高そうじゃないレストランを発見。
店先にナスと肉をはさんだやつ(パトゥルジャル・ケバブ)があったのが気になり、
そこのメニューを見せてもらったら、さっきのバクラワも5TLであった。
ここに決定。
2階にも部屋があると言われて行ってみたら、外の屋台っぽい雰囲気と違ってキレイ。
ちょっと一人でいるのが寂しくなるけど、まぁいい。
先ほど書いた2つと、あとはまだ見かけてなかったアイランという飲むヨーグルトにした。
アイランはちょっとしょっぱいけど、思ったより強くない。
甘かったらデザートと一緒にって気分だけど、これは確かに料理に合わせて飲むものだ。
ナスと肉も、サラダとライスが付いてきて、なかなか大量でビックリした。
はさんであるので、全体が肉というわけではなく、むしろ野菜が大量なわけだ。
と、自分に言い聞かせて、残さず食べた。
肉がラムだったので、モロッコを思い出してしまって、またさみしくなった。
パンも大きくて気になっていたが、お腹いっぱいで食べられず。
バクラワは見たまんまの味だった。
甘くておいしいんだけど、味が単調なので、飲み物がないと飽きる。
チャイと一緒に食べたらおいしそうだ・・・もしくはブラックコーヒーかな。
しっかり満腹になったが、まだ18時。
食後の散歩ということで少し歩く。
やっぱり寒い。
特に目的もなかったが、トラムの線路沿いに歩いたら、けっこう栄えてた。
バクラワを売ってる店もたくさんあった。
そのままグランドバザールまで歩いて、少しだけ中を見て、帰ってきた。
帰りがけに、またカッパドキアのツアーで一緒だった人に遭遇。
アジア方面のほうがお土産は安いということを言っていた。
今日は2日ぶりにホットシャワーだし、足を伸ばして眠れるのが楽しみ。
だいぶ早めに帰ってきたけど、そういうのが今日の幸せだ。
明日は、グランドバザールと、トプカプ宮殿と、ブルーモスク。
それだけ回ったら明日はそれだけで終わるな。
日記を1時間くらい書いてた気がするが、まだ21時過ぎ。
この部屋はネットが使えなさそうなので、
明日は公園のFree Wifiと書いてあったところに行ってみよう。
明日は晴れるといいな。
5/6: 雨のイスタンブール
6時くらいに一度起きたけど、もちろん二度寝。
その次に起きたのが8時くらいだから、10時間以上寝たかな。
もちろん眠気はすっきりなくなった。
で、廊下に出てみてビックリ。
雨が降ってる。
降ってたようだ、じゃなくて、ガンガン降ってる。
完全に予定外でショックだったが、とりあえず朝ごはん。
パンと野菜とか、いつもの感じ。
ゆっくり食べたけど雨がやむ気配はないので、出かけることにする。
とりあえず、トプカプ宮殿に入るのに20TLで、
その中のハレムに入るのに15TLが必要だったが、所持金が30TLしかなかったので、
まずは両替をしにグランドバザール方面へ行こうと決めた。
その前に無料で入れるブルーモスクに行ってみた。
もし晴れて入りたくなったら入れるしね。
周りでは傘売りが大盛況。
女性はスカーフとロングスカートじゃないとダメって看板があったけど、
前のツアーのマネをしていたところ、ただ靴を脱ぐだけだった。
ブルーモスク、これも予想を裏切って良かった。
アヤソフィア博物館でも驚いたけど、
こんな巨大なドーム建築が昔からあったってことに、再び驚いた。
建築のことがもっとわかったら、もっとおもしろいんだろうな。
途中に何軒かある両替所でレートを確認しながら、テクテクとグランドバザールに向かった。
1ユーロ2.225リラくらいだったのに、直前のところで2.240ってのがあったので両替。
まぁ、歩いてる間にレートが変わっただけかもしれないけど。
まだ雨だし、グランドバザールには屋根もあるので、
そのまま戻るのももったいないと思い、雨がやむことを願いつつ、ふらふら。
気になっていた鏡のコンパクトを2つと、ケータイストラップを2つ買った。
そして外に出たら、傘が必要ないくらいのパラパラになっていた。
でも、まだ空の雲は厚く、晴天は望めそうになかったので諦めて、
予定通りトプカプ宮殿に行くことにした。
チケットを買って中に入って、すぐにハレムに行く。
地球の歩き方に混むって書いてあったから。
でも、そんなに混んでなかった。
外に小学生の遠足みたいな団体はたくさんいたが、ハレムには来ないらしい。
こんな天気だから、皇帝の妻たちや母が住んでいたところを見ても、
ここに住んでいたのか~寒そうだな~と思ってしまう。
広くて天井も高くて、壁はタイル張りで、寒そう。
生活の光景を思い描こうとしても、描けなかった。
イスラム圏の方々はこういう暮らしを理想とするのかな?とか、
そういうことばかりずっと考えてた。
宝物館なんて、巨大なダイヤモンドとかあったりして、
その割に警備は他のところと同じなので、これ本物?と思ったり。
他の宝石はともかく、86カラットのダイヤという4,5cmあるダイヤは輝きが違った。
ハレム以外のところは、小学生の遠足軍団がたくさん。
ワイワイガヤガヤと騒がしかったが、
たまに通りすがりに、恥ずかしそうに小さい声でコンニチワという子もいて可愛かった。
晴れるのを待って、だいぶゆっくり回ったつもりではあるが、
レストランは高かったのでやめて、カフェは寒そうでやめたので、時間つぶせず。
結局3時間弱いたようで、14時くらいに出た。
もう手がかじかんでいたので、とにかく暖まりたかった。
今ちゃんと食べたら夕食が食べられなくなりそうだったので、
カフェでスイーツとコーヒーにした。
いくつかあったスイーツ店のうちの1つ。
バクラワを3種類とヌガーを、エスプレッソコーヒーとともに。
美味しかった。
雨はやんでいたので、公園のFree Wifiを試したが、画面に光が当たって見づらかったのと、
接続が制限されています、になっちゃったので、すぐ諦めた。
こういうときiPhoneとかは気軽に試せていいなって改めて思った。
やっぱAndroidを買おう。
予定していたブルーモスク、グランドバザール、トプカプ宮殿は回ってしまったので、
昨日見かけたけど行けなかったトルコ・イスラム美術博物館へ行ってみる。
たくさんの綺麗なコーラン、8m以上もある巨大な絨毯、
あとはノマドの生活を再現したものなど、意外におもしろかった。
途中で外に出られるところがあったので、休憩しようと出てみた。
なんと!晴れてる!!
よし外に出よう、と、最後にお土産屋さん&カフェに立ち寄ったら、
コーヒーを飲んでた人に話しかけられたので、少しおしゃべり。
妻が中にいるんだ、と言いながら、私を誘ってくるのがスゴイ(笑)
私は student face らしく、それから、なんで日本人は baby faceなんだ?とか。
もっと話したさそうではあったが、外が晴れてるので写真を撮りに行きたいとサヨナラした。
ブルーモスクとか外から見えるところは、ここぞとばかり撮る。
もう一度トプカプ宮殿に入れないかな?と行ってみたが、半券があっても1回しか入れないらしくて残念。
確かに、何回も入れたら転売されちゃうか。
写真は諦めて、最後にもう一度グランドバザールに向かう。
今度はもう最後のお土産タイムのつもり。
晴れたことが嬉しくてしょうがなくて、テンション高かった。
ブルーモスクらへんまで戻ってきたところで道で話しかけられ、また少しまともに話した。
どこから来たの?っていうお決まりの質問をされたので答えたら、ホントに日本人?と疑われた。
なんで?って聞いたら、肌が黒いからメキシコかスペインかと思ったと・・・
そういや、同じ理由でタイ、マレーシアって言われたこともあったな。
で、彼はデザイナーをやってて、日本には4回行ったことがあるという人だった。
2回は観光で、2回はデザインの個展みたいなやつって言ってた。
けど、そこから絨毯の話になって、自分用のお土産は何を買うんだ?とか怪しい空気。
私が自分用のお土産は写真だけで充分!って答えたら、残念そうだった。
他の人のお土産は買うかって聞かれたから、グランドバザールで買うって答えたら、
それならTurkish delightがいいよって教えてくれた。
それを買うつもりだったので、よし!って思った。
それから、また絨毯の話に戻って、もし買うんだったら・・・みたいに言ってきたので、
I don’t buy と、にこやかに断ったらバイバイってなった。
お土産を買わない人に勧めてもしょうがないと思ったんだろう。
で、気を取り直して、グランドバザールに向かう。
途中で、あれ?見覚えのある顔だな・・・って思ったら、さっき博物館で話した人だった。
妻が薬局に用があってね、と言いながら、今晩の予定は?と誘ってきた。
懲りないやつだなーと思いつつ、ある意味すごいなと感心。
No chance? と言うので、うん、No chance って答えたら、
Your boyfriend is lucky… と残念そうだった(笑)
そんな話をしているとき、カッパドキアのGreenツアーで一緒だった男二人組に遭遇。
他の人に会いました?って聞いたら、やっぱり会ったらしい。
イスタンブール、狭いな。
これでもうツアーで会った人の半分くらいに会ったぞ。
それからも、歩いている途中でレストランの人にお茶を飲もうと誘われたりした。
時間と心に余裕があるときだと、少し話して適当にかわすという、まっとうな断り方ができるな。
余裕がないと、無視かNo!!かどっちかだから申し訳ないのだが。
晴れてるところで話したり歩いたりしてて喉が渇いたので、フルーツジュース。
そしてグランドバザールを歩きまわって、目的のお土産を買い、
所持金が40TLになってることに気付いて若干焦った。(2000円くらい)
夕食と、明日の昼食とおやつだから、たぶんちょうどいいくらいだけど。
また足の裏にマメができたらしくて痛くて、もう歩き疲れたので、18時半ごろ戻ることにした。
帰る途中で夕食を・・・と思っていたが、なかなか決められず、
呼び込みをしていた店で、ガラス越しに見ていたら声をかけてもらったので、そこにした。
気になってたのは、キャベツで巻いた肉かと思ったら、ポテトとのこと。
食べたことなかったので、そのポテト焼きみたいなやつを注文。
なかなか美味しかった。
半分以上食べたくらいで、1人旅の日本人女性が来て、店の人が相席をすすめてきた。
(混んできてたので、座る場所がなかったってのもあるんだと思うけど)
会社の研修みたいなやつで1年間フランスにいて、
今は日本の休みに合わせて休みをとってトルコに来たらしい。
最後に名刺をもらったが、この会社はそんなことやってるのか、すごいなと。
イスタンブールから一人旅を始めたらしく、客引きとか大変じゃないですか?と聞かれた。
私の印象ではイスタンブールが特に大変なだけであって、他のとこはそこまでじゃない。
彼女は次にカッパドキアに行くらしいので、超癒されますよ!と答えておいた。
あんまり口数の多い感じの人ではなかったので、ポツポツ話して、
こっちがだいぶ早く食べ終わったので、そこでバイバイ。
夕焼けだったが、あんまりそれっぽい写真は撮れなくて残念。
もう歩けないってくらい疲れたので、ホテルに戻った。
そしたら、宿スタッフの兄ちゃんたちがいた。
とりあえずってレストランに通された。
お腹いっぱいだって言っても、何か飲まないと帰さないよ~って言うので、アップルティーをもらった。
兄ちゃんは今夜クラブに行かない?と誘ってきたが、
もう疲れて歩けないからムリ!って断った。
すぐさま次の兄ちゃんが登場。
ちょっと年上な白髪まじりな兄ちゃんとは座っておしゃべり。
けっこう聞き取れないことがあって、ん?ってことが多くて申し訳なかった。
最終的にはそれをマネされて遊ばれていたが。
何歳?と聞かれて答えたら、自分は何歳に見える?と聞かれた。
35歳って答えたら近いと言ってたけど、
白髪になってきたしお腹出てきたし~というので、40歳?と聞いたら上すぎたらしい。
ホント外国の人は年齢がわからんものだ。
白髪は早い人もいるから多少差し引くとしても、
日本であの感じだったら、45歳ってところなんだけどな。
ここでも日本人に見えないと言われてしまったので、なんで?って聞いたら、
Open mindだからって答えだったので、ちょっと嬉しかった。
日本人は怖がりだから話してくれない人が多いって言ってた。
でも友だちになるとちゃんと話してくれるから、やっぱり日本人は好きだって言ってた。
で、こっちの兄ちゃんは後でテラスで飲もうって言ってきたが、
もう疲れたから部屋で休みたいって言って断った。
ごめんよ。
どうやらホテルのマネージャはこれらの兄ちゃんではなく、横でニコニコ見ていたおじさんらしい。
マネージャはほとんど英語をしゃべれないらしく、さっきの兄ちゃんたちが通訳。
彼に2泊分の支払い78ユーロを済ませた。
マネージャはチャラくなくて安心した^^;
そうこうしてたら、部屋に戻ったのが20時半。
夕焼けがいちだんとそれっぽくなっていたので、廊下の窓から写真を撮った。
シャワーを浴びたら、突然水しか出なくなって残念だった。
他の人と時間がかぶるとダメなのかな。
さて、明日はチェックアウトしたら、ゆっくり空港に向かおう。
5/7: 最後に海を眺めて
今日も気持ちの良い晴れ。
6時ごろに起きてしまったが、今日は特にすることがないのでゆっくりする。
8時過ぎに朝食の会場に行ってみたら、昨日のお兄さんがいた。
食べ終わったころに話しかけられて、甘い物好き?って聞かれて、
大事そうにしまってあったスイスのチョコレートをこっそりくれた。
ありがとう、おいしかったよ。
10時ごろまで部屋でテレビを見ながら荷物を詰め替えたりして、
チェックアウトしに下に降りて行ったが、お兄さんたちはいなかった。
マネージャさんにキーを渡して、バイバイ。
13時ごろに空港に向かえば14時ごろに着いて、16:55の飛行機には十分に間に合うので、
まだ3時間くらいヒマな時間がある。
せっかく綺麗に晴れているので、ブルーモスクにもう一回行った。
前と違って、入口は長蛇の列だった。
中に入ったら、やっぱり光が強くて、前よりも綺麗に感じた。
重い荷物を背負いながら、何枚か写真を撮った。
表に出て、撮影ポイントに座って休憩しつつ、また写真を何枚か撮った。
まだ時間はたっぷりあるので、ガラタ橋のほうに行くことにした。
もう電車の乗り方はわかっているので気楽だが、荷物が少々大きくて重いのが面倒。
空いていたので外の写真を撮ったりしつつ、のんびり。
海沿いの景色はホントすがすがしかった。
さすがに晴れてるからキレイだ。
橋で釣りをする人々を撮って、橋の下のレストランでスズキのムニエルを食べた。
15TLのところを、交渉もしてないのに12TLにしてくれて、チャイもつけてくれた。
他にほとんど客がいなかったからかな。
海の景色を眺めながら魚を食べるとは、なかなか休日っぽい長閑さだ。
食べ終わってもまだ12時半くらいだったので、エジプシャン・バザールに行こうかと思ったが、
地図のそれっぽい方向に歩いても見つからなかったので、13時を待たずして諦めた。
さすがに荷物が重いときに迷うもんじゃない。
また路面電車に乗って、途中の駅で電車に乗り換えて空港に向かう。
かなり混雑していた。
そして、ずっとぴったり背後にやせ細った男が立っていて、気味悪かった。
話しかけられるでも、触られるでもないので、ムシすることにした。
乗り換えの駅の手前が終点で、乗り継ぐ必要があった。
それはわかっていたので、降りて次の電車を待っていたら、さっき背後にいた男が手招きしてる。
他の乗客に路線図を見せて、この駅に行く?って聞いたら、行くというのでそのまま乗った。
乗り換えの駅でちゃんと降りて、メトロに乗り継ぎ。
背後にいた男も、手ぶらで空港に行く格好じゃないのに、なぜかついてきて気持ち悪い。
これは金欲しさに道案内してるつもりだろうな、と思ったので、巻いた。
ちゃんと自分で行けるもん。
空港は初日にいろいろ歩いたので、もう十分に見覚えがある。
搭乗したら12時間で成田。
朝10時に成田着なので、まだ一日が長い。
このパターンは珍しいな。