2013.09.08
灼熱の魂
母親が亡くなり、遺言として2通の手紙が双子の姉弟に託された。
父宛に1通、兄宛に1通だったが、二人は彼らの存在を知らない。
弟は乗り気ではなかったが、姉は二人を探す旅に出て、母の過去を探る。
どんどん謎が解かれていくと、衝撃的な結末が・・・。
母の過去と姉弟の現在を行ったりきたりしながら展開していく。
母と姉が似ているので、ちょっとわからなくなるときもあるが、母の時代は内戦中で重苦しい。
母の精神的苦痛、それを知って姉弟の二人が受ける精神的苦痛。
正常な思考では到底理解することなどできないし、自殺を考えても不思議はない。
そんな状態ながら、必死で我が子を産み育てた母親が強い。
でも、自分が受けた苦痛を、なぜ子ども達に知らせようとしたのだろう。
黙っていれば、真実は闇に葬られたはず。
・・・耐え切れなかったのかな。
子ども達も、知らずに母を変人だと思って生きるよりは、知って苦痛を共有したほうがまだ幸せか。
とにかく最後に全てが判明したときの衝撃は凄かった。
決してハッピーエンドでもないし、悲しくて気持ち悪くて辛いだけだけど、この映画から受けた衝撃は凄い。
実話じゃなくてよかった。
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
出演者:ルブナ・アザバル、 メリッサ・デゾルモー=プーラン、 マキシム・ゴーデット、 レミー・ジラール
収録時間:131分
レンタル開始日:2012-05-02