2010.07.04
キャデラック・レコード
黒人差別が当たり前だった時代に、
黒人の音楽に魅了され、レコードデビューさせたレナード・チェス。
彼らの登場で、アメリカの音楽史は大きく変わった。
実話を基にした物語。
田舎の片隅に育つ青年が、大きな成功を手にし、人生が狂う。
音楽史を大きく変えることになるが、自分の人生も哀しく変わる。
『フランシスコの2人の息子』はブラジルが舞台で、
これはアメリカが舞台の似たような話。
黒人のパワーって凄いと、音楽を聴いてて思う。
もともとガタイが良いこともあるだろうけど、
虐げられていることで、ぶつけてる気持ちが強い。
その人生をかけたパワーが、心を打つ音楽となって、
人種の壁を超えた。
なのに、お金の力が増大してくると、
超えたはずの人種の壁が再び襲ってくる。
そういった人間らしさが哀しい。