2021.12.30

赤岳

12/29,30で赤岳に行ってきた。
撤退したので、赤岳鉱泉に行って、赤岳に行こうとした、という方が正しいか。

クリスマス寒波と年越し寒波で大警戒の中、その狭間の日程である。
単純に年越しはまったりしたかったので避けたのと、バスが29日からだったので、この日程にしていた。

赤岳鉱泉の予約は早めに入れないと取れないと思っていたので、予約開始の日に予約した。
だから、気分のほうを、日程に合わせて上げていかないといけない。

でも、雪山はなかなかの初心者だし、寒いの嫌いだし、なかなかテンション上がりきらず。

赤岳鉱泉でステーキを食べることを第一目標に据えて、ゆるい気持ちで向かった。
特急あずさに乗り、茅野駅からバス。
何故か往復券が売ってなかったな。

バスでは酔わないように、目を瞑って大人しくしてた。
目を開けたら、もう雪景色。

29日は天気がよかった。

バスを降りて、装備を整えて、出発。
まずは車道。

そこで、ストックのゴムキャップいらないやって気づいて、外して、ポケットに入れた。
今回の失敗のうちの1つ。

途中で、ポケットに1つしか入ってないことに気づいた。
カメラを出したときとか、どこかで落としてしまったのだろう。
失敗2つ目。

天気が良かったので、気持ちのいい散歩。
ただ、雪山が2年ぶりなので、ちょっとドキドキ。

長い車道のあと、ゆるい上り坂がひたすら続く。
時々、横岳が見えて、登らないけど、天気いいなって。

雪で道が単調になってるせいもあるのか、
ちょっと飽きてきたところで、赤岳鉱泉のアイスキャンディが見えた。
予定より早めにゴール。

チェックインをして、こまくさという部屋の、一番奥の窓の下を指定された。
部屋はメチャメチャ寒かった。

朝食の時間が思いの外遅くて、2ターン目の回で6時半。
計画では6時に出発する予定だったから、もう計画は1時間後ろ倒し。
3個めの失敗。

昼食代わりの行動食を食堂で食べて、行者小屋まで散歩しようかと思ったけど、寒くてすぐに帰ってきた。
部屋に暖房が置いてあるのに気づき、スイッチオン。
そしてドアを閉めていた。

しばらくして、同じ部屋の方が来た。
ソロの女性だ。
ソロの女性部屋ということにしてくれてるのかな。

その後はもう来なかったので、7つ布団がある中で、2人。
なかなか贅沢に使わせてくれてありがたい。
コロナ禍だから少なくしてるとは言ってたけど、半分で3,4人は入れる気がする。

夕食まで、少し話して、あとは個々の時間。
ネットも繋がらないので、暇で、最終的には寝てた。

17時に夕食。
ステーキを頂いて、満足。

夕食後も暇で、明日の行動予定とか少し話して、おしまい。
寝る前に、ヘッドライトを用意したのだが、ここで点かないことに気づいた。
電池が液漏れしてしまっていた。

予備のヘッドライトがあるからよかったけど、なかなかの重い失敗。
これが4つ目の失敗。

そんなこともあったけど、19時頃には寝たんじゃないかな。

一旦20時頃に目を覚ましたとき、もうひとりの方も寝てたので、電気と暖房を消しておいた。
消灯までつけててもよかったのかもしれないけど、暖房が変な動きになって一酸化炭素とか出たら怖いなと思い。

0時頃に起き、3時に起き、と何回も起きた。
でも寒いわけではなく、ただの寝すぎ。
ちゃんと暖かい中で眠れてよかった。

朝食が6時半なので、5時半に起きても十分。
でも暇すぎて、5時頃からヘッドライトで準備。

朝食、時間の2分前に行ったらもう並んでた。
準備できた席から入れるので、6時半に食べられるわけではない。
アイスクライミングの人とか帰る人はいいかもしれないけど、その日に登るのであれば朝食は頼まないのが正解かな。

食べ終わって、トイレ行って、装備を身に付けて、靴を履くのに並ぶ。
玄関が狭いから、仕方ない。

ということで、出発したのは7:20頃。
なかなかの遅さだ。

行者小屋までは、昨日方向を確認しておいたので、わかる。
ただ、最初からピッケルにしたのは失敗で、なかなか疲れてしまった。
失敗5つ目。

行者小屋から文三郎尾根を登る予定にしていたのだが、なぜか南沢の方に行ってしまった。
文三郎尾根には一人では行ったことなくて、地図的には行者小屋から南沢方面に進んでから分岐するかと思ってしまったのだ。

途中でGPS&地図を見て、間違いに気づいて、引き返した。
片道10分、20分のロスで、精神的ダメージと疲労はなかなか。
失敗6つ目。

阿弥陀岳に行く道の方に行けばいいんだった。
そっちかもという思いも少しあったのに、選択ミス。

阿弥陀岳に行く途中から、文三郎尾根に分かれる。
林道は、時々急な場所があって疲れるけど、まぁ大丈夫。

問題はその後。

林道を抜けたら、風が強く、雪が打ち付けてくる。
ゴーグルの出番だと、ヘルメットの上に付けておいたゴーグルを下ろしたら、凍ってた。
失敗7つ目、致命的。

雪が付いて凍ってるのと、湿気が凍ってるのとで、付けたら何も見えない。
諦めて、ジャケットを上まで閉めて、ガードとした。

まだそれで行けた。
でも、トレースが風で消えてるのが、なかなか辛かった。

傾斜が出てきて、ピッケルもフル活用で登っていく。
けっこう降りてくる人たちとすれ違った。

これだけ降りてくるということは行けるのか?とも思った。
聞けばよかったな。
1人、風が強くなるので気を付けて、と言ってくれた人がいた。
撤退した人であっても、頂上まで行った人でも、どちらでも有り得るセリフだ。

前を歩いてる人も見えないし、降りてきた人たちのトレースもない。
風が強くて、トレースはすぐに消えてしまうのだろう。
そして真っ白なので、遠くに人がいたとしても、見えない。

そしてさらに、風の強さが増し、目を開けてられなくなった。
真っ白の中で道を判断できるほど、この道を知らない。

あぁ、これマズイかもなって思った。
目の前に山頂があるなら行けるかもだけど、、と、岩の陰でGPS&地図を確認。

この風の強さはもう稜線かと思ってたのに、まだその手前にいた。。
なんか、心が折れたということもなく、ダメだこりゃって素直に思った。

で、引き返した。

高い山で撤退するのは、初めてのような気がした。
鎌倉だと、道がドロドロで、スニーカーで来ちゃったから撤退というのがあったけど。

とにかく、装備が足りないのは、それを他の手段で補えないのであれば、撤退するしかないのだ。

朝食が遅かったことで、出発がだいぶ遅れたので、その間に天気が悪くなった可能性もあるが、そうじゃないかもしれない。
なんかもう、今回は失敗が多すぎて、出直すのが正しい。

帰りの車道はやたらと長く感じた。

13:20のバスに乗れるかなって思って頑張って歩いたのに、今の時期はそのバスはなかった。
失敗8つ目。

バス待ちの間にカレーを食べて、1時間近くボケっとしてた。

バスに乗り、茅野駅で特急あずさを待っていたら、同じ部屋だった方がいた。
なかなかの偶然で、まだ時間があったので声をかけた。

赤岳撤退を伝え、彼女の方は硫黄岳撤退だった。
状況は同じだったようで、風と視界の悪さ。
見えないなら無理しなくていいよね〜ってことで、分かち合った。

次は天気のいいタイミングで、またチャレンジしたい。







2021.12.30, 17:06 / ハイキング登山
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