キャズム
まずは前半のメモ。
テクノロジーのライフサイクルの構成要素は、5つある。
– イノベーター: テクノロジー・マニア(ギーク)
– アーリー・アダプター: ビジョナリー(投資する人)
– アーリー・マジョリティー: 実利主義者(業界を先導)
– レイト・マジョリティー: 保守派(仕方なく使う人)
– ラガード: 懐疑派(無関心もしくは否定的)
ここまでは聞いたことある。
で、ビジョナリーと実利主義者を分断している最大のクラックが、キャズム。
テクノロジーマニアと、ビジョナリーは仲良し。
研究者とコンサルみたいなもんかね。
実利主義者はSE?・・・夢よりも現実を見たい人々。
でも、現実が今より確実に良くなりそうならOKだし、
業界標準になってくれるなら、それも良し。
ベンダーが初期市場で儲かってても、
それはビジョナリーの段階。
次に進むのが大変なのだ。
まずはターゲットを充分に絞り、
持てる力を全て注ぎこんで突破せよ。
そのとき他に展開できるところを狙えればいいが、
ニッチ市場に注目したほうがターゲットが絞れて良いし、
何よりその市場においては、リーダーシップを取ることができる。
また、ターゲットを絞ったら、
製品のほうも機能を必要最小限に絞るべし。
プラットフォームのように、
普及していなければ意味がないような製品の場合は、
まず使ってくれそうな閉鎖的な市場を探すことが第一である。
そういった点でアプリケーションのほうがやりやすい。
ここまでが理論とのことである。
弊社のことを考えながら読んでいた。
まだ在籍して1年も経ってない私にとっても、
なんとなく立ち位置はわかる気がする。
きっと経営陣がこの本を読んでたり、勉強してるからだろうけど、
やってることと書かれてることがズレてないこともわかる。
キャズムを超えたのかと言われると、まだだと思う。
でも今いる場所は、一番大きな溝の位置ではないような気もする。
新しい知見が得られたというよりは、
なんとなく感じていたことを、言葉にしてくれた感じかな。
ニッチなところを攻めてるからこそ選んだ会社である。
だから、転職時期にはこういうことを考えてた気がする。