2010.02.11

キャズム

まずは前半のメモ。

テクノロジーのライフサイクルの構成要素は、5つある。

– イノベーター: テクノロジー・マニア(ギーク)
– アーリー・アダプター: ビジョナリー(投資する人)
– アーリー・マジョリティー: 実利主義者(業界を先導)
– レイト・マジョリティー: 保守派(仕方なく使う人)
– ラガード: 懐疑派(無関心もしくは否定的)

ここまでは聞いたことある。

で、ビジョナリーと実利主義者を分断している最大のクラックが、キャズム。

テクノロジーマニアと、ビジョナリーは仲良し。
研究者とコンサルみたいなもんかね。

実利主義者はSE?・・・夢よりも現実を見たい人々。
でも、現実が今より確実に良くなりそうならOKだし、
業界標準になってくれるなら、それも良し。

ベンダーが初期市場で儲かってても、
それはビジョナリーの段階。

次に進むのが大変なのだ。

まずはターゲットを充分に絞り、
持てる力を全て注ぎこんで突破せよ。

そのとき他に展開できるところを狙えればいいが、
ニッチ市場に注目したほうがターゲットが絞れて良いし、
何よりその市場においては、リーダーシップを取ることができる。

また、ターゲットを絞ったら、
製品のほうも機能を必要最小限に絞るべし。

プラットフォームのように、
普及していなければ意味がないような製品の場合は、
まず使ってくれそうな閉鎖的な市場を探すことが第一である。
そういった点でアプリケーションのほうがやりやすい。

ここまでが理論とのことである。
 
 
弊社のことを考えながら読んでいた。

まだ在籍して1年も経ってない私にとっても、
なんとなく立ち位置はわかる気がする。

きっと経営陣がこの本を読んでたり、勉強してるからだろうけど、
やってることと書かれてることがズレてないこともわかる。

キャズムを超えたのかと言われると、まだだと思う。
でも今いる場所は、一番大きな溝の位置ではないような気もする。

新しい知見が得られたというよりは、
なんとなく感じていたことを、言葉にしてくれた感じかな。

ニッチなところを攻めてるからこそ選んだ会社である。
だから、転職時期にはこういうことを考えてた気がする。
 


2010.02.11, 21:03 /
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