2015.11.08
君が生きた証
父親のサムは、前妻から息子の遺品として彼が作曲していた曲を録音したCDを大量に渡される。
サムも音楽が趣味だったので、彼の曲を演奏してみたら良い曲だったので、町のバーで演奏してみた。
その曲を聴いて感銘を受けた若者が、組みたいと寄ってきて、いつのまにかバンドが結成された。
息子がなぜ死んだのか?というのが、徐々に見えてくる。
追悼か、罪の意識か、何か大きなものを抱えた父親サムが、息子と同年代の若者たちとバンドを組む。
胸の奥に刺さるような歌詞に惹かれる若者は多く、あっという間に人気者になる。
だが、サムはバンドを有名にはしたくなかった。
その理由は、薄々気づいていたけど、やっぱり重かった。
ここ最近見た映画の中で、ダントツに良い、深い映画だった。
自分が悪いわけではない、と言いたいところだが、自分は親。
我が子の起こした悪事の責任をどこまで問われるのか、赦される日が来るのか・・・。
彼の追悼のため、彼の曲を演奏し続けることが使命・・・という話ではない。
彼の想いを辿りたくて演奏はしたものの、それが世間的には許されないことだということも知ってる。
学校で銃乱射をし、多数の死亡者を出した。
ずっとそのことから逃げてきたが、バンドの若者たちが人生を狂わされたと思ってることを知り、
さらなる被害者を出すまいと、向かい合うことにした。
責任を取るってなんだろう。
家族ってなんだろう。
考えさせられる。
監督:ウィリアム・H・メイシー
出演者:ウィリアム・H・メイシー、 ビリー・クラダップ、 アントン・イェルチン、 フェリシティ・ハフマン、 セレーナ・ゴメス
収録時間:105分
レンタル開始日:2015-08-04
この監督・出演のウィリアム・H・メイシーという人は、いろいろな映画や
テレビドラマで脇役(だめな父親やダメ中年役多し)で、活躍した方ですが、本作は「いい映画」として話題になりました。
まだ見てないので、ぜひ見ようと思います。