2015.03.22

風に立つライオン

大学病院で働いていた航一郎は、現地の赤十字病院から内戦の負傷者が運ばれる病院へ派遣された。
そこは地雷や銃で負傷した人々が運ばれてきて、治療をするというよりは手や足を切断して命をつなぐだけの場所だった。
その実態、特に麻薬で心を消された少年兵に心を動かされた航一郎は、自ら任期を延長し、彼らの心のケアに勤める。

地雷を探すために子供たちに危険地帯を歩かせるとか、戦闘を怖がらないように麻薬漬けにするとか、非道。
そういう中での治療とは何か、自分に何ができるのか真剣に考えて、すぐに行動に移す航一郎が眩しい。

ケニア・タンザニアに一緒に行ったメンバーと見に行った。
鳥の巣がくっついた木や、マサイ族のジャンプなど、懐かしいシーンも多かった。

さだまさしの風に立つライオンという曲を知らなかったし、その背景は最近のTVでの番宣で初めて知った。

出演している子どもたちが役者でなく現地の子であることや、マサイ族とのシーンの裏話などもTVで見ていて、
ケニアでの撮影が本当に現地と深い関わりを持って行われたことが、興味深かった。
企画した大沢たかおはすごい情熱だなぁと思うし、彼の思いの強さも、現地をリスペクトするところも好きだ。

胸が痛むストーリーだったが、やっぱり子どもたちの笑顔はイイ。


2015.03.22, 23:05 / ☆☆☆☆
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