2014.11.23
エヴァの告白
ポーランドからアメリカへやってきた移民のエヴァ。
一緒に来た妹は病気のため入国できずに隔離され、エヴァも行き場がなく送還されかける。
そこにブルーノという男がやってきて、エヴァを引き取り、仕事を与える。
しかし仕事というのが、女を売り物にしたステージと、売春だった。
ここまで理不尽な扱いを受けることが続くと、人生辞めたくなるだろうな・・・
非常に暗い映画。
入国できない理由も、ほとんど「なんとなく」といったレベルで曖昧。
劣悪な環境の移民船でレイプされたことが原因で、ふしだらな人間として烙印を押されてしまう。
送還されたほうがまだマシな生活だったのかも?と思うが、戦争は戦争で酷いのはわかってるわけだし。
邦題はエヴァの告白となっているが、告白自体で何かが展開するわけではない。
移民として逆風の人生を歩んでいかざるを得ない悲しい人生を描いたものであり、原題のTHE IMMIGRANTのほうがいい。
レイプされ、妹を隔離され、入国を拒否され、売春させられ、親戚に裏切られ、殺され、
よく人間の心を保っていられたなと思う。
唯一の血縁となる妹を救い出さないと!という使命感だけが救いだっただろう。
ブルーノの不器用な愛も、その気持ちには到底叶うものではない。
これがもっと真っ直ぐ素直な愛だったらよかったのに、それを持ってたオーランドとは上手くいかなかったし。
今の日本に生まれたことを、それだけで幸せに思う。
監督:ジェームズ・グレイ
出演者:マリオン・コティヤール、 ホアキン・フェニックス、 ジェレミー・レナー、 ダグマーラ・ドミンスク
収録時間:118分
レンタル開始日:2014-11-05