雨のグラナダ
朝6時にタクシーを予約したので、いつもよりさらに早く21時ごろに寝る。
8時間しっかり寝ても5時ということで、最後のパッキング。
バルセロナも天気が悪かったので、寝る前にグラナダの天気予報を調べてみた。
天気予報は雨。
じゃあ折り畳み傘を出しておこうと思って探してみたが、傘がない。
一番奥にしまったはずだったのに、どこに消えたんだろう・・・
無くしたのではなくて家に忘れたことを期待し、諦める。
(⇒ 家にあった。直前にバッグを変えたときに置き去りにされたっぽい。)
タクシーは時間の5分前に来た。
ホテルまでの料金も加算されてるんだろうけど、既にメーターは5ユーロ。
フロントには平均34ユーロと書かれていたが、結局44ユーロもかかった。
高速道路っぽいところを走ってたせいかもしれないけど、20分くらいで6千円超か・・・痛い。
予想外の出費に、気分が下がる。
飛行機では日本人夫婦の夫のほうが隣の席で、ちょこちょこ話した。
席が前後に分かれてしまったらしいが、最初に言ってくれれば替わったのに。
親くらいの年代で、旅好きらしく、飛行機もホテルも列車もバスも全部自分たちで手配したらしい。
結局パッケージツアーより高くなっちゃったって言ってたけど、楽しそう。
ほとんど私と同じルートで、私より前後1日ずつくらい日程が短いようだった。
グラナダには1泊しかしないらしいので、今日が雨で残念がってた。
グラナダに着いたら、雨が本降り。
傘がないことが悔やまれる。
Baggage Claim のところに Free map が置いてあったのでもらう。
これで地球の歩き方を町で広げないで済む。
荷物はすぐに出てきたが、ずぶ濡れ (・ω・)
中までは濡れてないだろうと思ったが、しっかり濡れてた・・・
軽いから一番上に置かれて、雨ざらしにされていたんだろう、運が悪い。
売店に傘があるかと期待したけど、ジュースとお菓子しかなかったので、
とりあえず来ていた市内行きのバスに乗り込む。
3ユーロ。
アナウンスがスペイン語のみでわからん。
周りの人はわかってるのかわかってないのか、みんな地図を眺めてる。
隣の人も地図を見ていたので、今どこだかわかる?って聞いてみたら、わからないらしい。
だんだん乗客も減ってきて不安なので、途中で運転手さんに聞いたら次らしい。
降りたら雨がますます強くなってた。
2つ前のバス停のところでは、路上の傘売りがいたので、まず傘を探す。
少し歩いたら、やっぱり傘売りの人がいた。
いくらか聞いたら Cinco (5ユーロ) ということで、思ってたより安くて良かった。
ユーロ高のせいもあるけど、スペインも基本的に日本より物価が高いのだ。
最初は紺色を差し出されたが、ちゃんと柄も選ばせてもらった^^
これで雨の中を歩けるようになった。
予約しておいたホテルを探そうと思ったが、まず現在地がわからない。
傘売りの兄さんに聞いて、とりあえず方角はわかった。
歩いてみたが、やっぱり小さいホテルなのでそう簡単には見つからない。
クリスマスのせいか、店もほとんど空いてないし、人もほとんど歩いていない。
通りすがりのおばさまに聞いたら、スペイン語で一所懸命教えてくれた。
まっすぐ行って右って感じなのがジェスチャーでわかったので、
そっちの方向に歩いてみたがやっぱりわからず、カフェに入って Cafe con Leche。
メキシコ、ペルーの旅行のときに覚えたスペイン語だけは残ってる^^
コーヒーを飲みながら地図を見直し、目印を公園じゃなくて、近くの大きいホテルに変更。
ここらへんは公園が多すぎて、名前が書いてないので目印にならないのだ。
支払いもやっぱりスペイン語で、ウノ・ディエス(Uno Diez) と言われる。
1ユーロを出したあと、Diez が何だったか思い出せずに小銭入れを開いて迷ってたら、
小銭入れから5セントを2つ取って、これが Diez だって教えてくれた。
気をとりなおして外に出て、新たな目印としたホテルを探す。
そのホテルはすぐに見つかり、従業員らしい休憩中のお姉さんに私の予約したホテルの場所を聞く。
でもそのホテルは知らないようで、だいたいの場所だけ教えてもらえた。
近くに来てるはずなのに見つからず、2周くらい歩いて、やっと発見!
チェックイン時間の前だったので、荷物だけ預かってもらおうとしたら、
部屋の準備がオッケーとのことでチェックインさせてくれた。
狭いけどキレイな部屋でよかった。
荷物を置いて軽装になり、外を散歩する&ランチの場所を探しに出かける。
近くを歩いてみて、ずいぶんとアラブっぽい土産物が多くて、革の匂いがした。
教会に入って、クリスマスの飾りらしきものを見学。
クリスマス・マーケットで売ってた小さい人形を揃えて並べたような感じ。
アルハンブラ宮殿の入場チケットをネットで予約しておいたので、発券しておこうと思った。
予約したのは明日のチケットだけど、引き換えで混むだろうから。
町で発券できると書かれていた場所は、見つけたけど閉まってた。
クリスマスだから閉まってるのだと思って、直接アルハンブラ宮殿まで行ってみることにした。
その前に、お昼ごはん。
カフェか軽食屋さんという選択肢で、ケバブとポテトとコーラにした。
今日は基本的にヒマなので、ゆっくりと食事。
そして、アルハンブラ宮殿へと歩いてみる。
道は思ったよりもわかりやすい。
入口までの道が坂になっていて、矢上の坂を思い出してしまった。
ゆっくり歩いて15分くらいで着いたけど、閉まってた・・・
そういえば、予約する時も25日はCLOSEってなってたかも!?ってことを思い出した。
仕方ないので明日発券してそのまま入場かな。
ナスル宮殿の時間を12時にしておいてよかった。
早くしていたら、間に合うか不安だ。
食べ物には満足したし、お店は土産物屋しかやってないし、
美術館とか教会は昼過ぎの時間はシエスタなのか閉まってるし、やることがない。
ホテルに戻って、共用スペースでゆっくりする。
何回か雨が強くなり、豪雨という呼び方がふさわしい状態になってた。
雨が上がっても、青空になる気配はなし。
そしてまた降ってくる。
今日はずっとこんな感じなんだろう。
バルセロナよりも一層、クリスマス感がない。
店が閉まってることが、こっちの人からすればクリスマスっぽいのかもしれない。
そして、キリスト教なのにクリスマスを気にしすぎることも、変な気がしてる。
こっちだとキリスト教の行事というのが色濃く出てるし、むしろそれ以外の何物でもない。
共用スペースにいるのも特にやることないし飽きたので、部屋に戻って雨で濡れてた足を暖める。
今後の天気を調べたら、セビリアに移動する日が雨らしい。
雨がこんなに降り続くとは予想外だ。
パラパラ降ってすぐやむとか、そういう程度かと思ってたのに。
部屋に戻って今まで撮った写真を見返したりして過ごし、
外が暗くなってしまったので、慌てて夕食をとりに出かける。
あまりお腹が空いてなかったので、パンでもいいかなーとか思いながら開いてる店を探して歩く。
そしたら何か探してるのか?って話しかけられ、食べ物と答える。
話しかけてきた人は、兄か弟が日本人と結婚して日本に住んでて、
本人も韓国人の友達がいるし日本が好きだから、クリスマスは祝わない!というスペイン人だった。
自分がいかに日本が好きかという話をしてくれながら、
少しだけ食べるんだったら・・・と、地元の人が行くというバルへ連れてってくれた。
こっちのほうは学生がよく使うエリア、と教えてくれながら、どんどん奥へと進んでいく。
信用していいんだかどうだかまだわからないので、警戒しながらついていく。
たくさん角を曲がるので、3つ目くらいからもうわからなくなった。
結局この人と一緒にバルで食事。
ビール(小)を頼み、タパス2つをシェアして食べて、おごってもらってしまった。
食べてる間も、自分がいかに日本が好きかということをアピールしていた。
日本がというより、日本食が好きみたい。
あとは ALBAICIN というエリアがオススメだから、
明日アルハンブラ宮殿のあとに見に行くとイイよって教えてくれた。
食べ終わったら、じゃ僕はアルハンブラの夜景を見ていくって、去ってった。
悪い人じゃなかったのはとってもよかったんだけど、帰り道が不安・・・。
ホテルのパンフレットを見せて道を尋ねながら、やっと知ってる道に出たので帰ってこられた。
やっぱり外国で夜一人で歩くのは怖い。
とはいえ、スペインでは夜8時を過ぎないと夕食タイムじゃないみたいだし、難しいもんだ。
夜8時ごろ、ホテルに戻ってきておしまい。
天気予報では、明日は晴れることになってる。