2019.09.22
9/14: 鹿島槍ヶ岳・八峰キレット
新宿から毎日あるぺん号に乗り、頑張って寝る。 今回はアイマスクを持っていったので、ちゃんと暗闇。 出発ちょっと前に扇沢A、扇沢Bの停留所があることを改めて認識し、 扇沢Aはトイレと水があるけど、扇沢Bが登山口ということを知った。 その間が10分だったので、登山口の方で降りるように予約していたのだった。 乗車後、扇沢Aでトイレ休憩が10分あるということを知った。 そのため、ちゃんとトイレ休憩をして、扇沢Bの登山口で降りることができたのだった。 登山口は、本当にバス停でもなんでもないところ。 4:20に到着だったので、まだ真っ暗。 ヘッドライトをつけて身支度している人が10人くらいいた。 いつ出発しようかなーとか思いながら、朝食用に買っておいたパンを食べた。 ストック、ハイドレーション、ヘッドライトなどを準備して、4:40頃に出発した。 暗い中を歩くのは慣れてない。 基本下を見て、ときどき顔を上げて進路を確認する感じだった。 柏原新道はよく整備されていて、歩きやすい道だったので、問題なかった。 途中、5:15ごろから空が明るくなり、ヘッドライトを外した。 抜かしたり、抜かされたりしていたが、そんなに人は多くなかった。 いろんな場所に名前をつけてあるようで、看板がかかっていた。 だけど、それが何を指しているのかよくわからないものも多かった。 この先が危険だと書かれている看板もあったが、特に危険でもなかった。 大雨だったりすると、もしかしたら危険なのかもしれないけど。 そんな感じでのらりくらりと、でも単調な上り坂を上がっていき、 視界が開けたところで、種池山荘に到着した。 そこまで到達してしまうと、景色がよかった。 残りのパンを食べて、粉ジュースを作って飲んだ。 ちょっと長めに20分くらい休憩して、気合いを入れた。 ここからが本番。 歩き始めてすぐにチングルマがたくさん輝いていて、テンション上がった。 景色がよくて、次に登る山・爺ヶ岳も見えた。 アップダウンまで見えて、けっこう道のりが長いなと気が引き締まった。 ザレた斜面が多くなり、ちょっと歩きづらくなる。 爺ヶ岳に登ったのも、達成感があった。 でも最初に登ったのが南峰で、爺ヶ岳のてっぺんではなかった。 なので、また降りて、中峰に登って、やっと頂上。 看板が韓国語だった。 あれ?と思って横に回り込んだら、そっちは英語だった。 あれ?と思ってさらに横に回り込んだら、やっと日本語だった。 もう、けっこう疲れていた。 写真で見るとなだらかな斜面だから、楽に行けそうなのに、 やっぱり長い坂道というのは、疲れるものである。 次の目的地である冷池山荘が、遠くに小さく見えた。 まだまだ遠いな、と思って、無心で歩くことにした。 冷池山荘に到着したところで、まだまだ今日の行程の半分なので、 気合いを入れ直さないとマズイなと思った。 ここからまだ、鹿島槍ヶ岳を乗り越えて、その先にキレット小屋なのだ。 残りのパンとコカ・コーラエナジーを飲んで気合いを入れた。 トイレも行ったし、よし、行くぞ!という気持ちで、再出発。 鹿島槍ヶ岳の前に、布引山があった。 その斜面が長い上り坂で、見るだけでぐったり。 無心で、止まらないように、ただただ足を前に進めた。 この辺から、周辺の人が同じようなペースで、抜いたり抜かれたりとなった。 布引山を超えたところで、また上り坂。 今度は鹿島槍ヶ岳までの上りだ。 途中、茶色いものが前の斜面を動いた。 熊の子ども!?と思って、一瞬すごい怖かったけど、猿だった。 猿にしては大きいサイズで、それもまた怖かったので、刺激しないように静かに通過した。 鹿島槍ヶ岳の南峰に着いた。 かなりの達成感があった。 それだけ疲れていたということだ。 プロテインバーを食べたり、ジュースを作って飲んだり、ちゃんと長めの休憩。 ここから八峰キレットのある岩の道が2時間となっていたので、 気合いを入れておかないと危険だと思ったのだ。 休憩を終えて、ヘルメットをかぶって、出発。 北峰への分岐があったが、足が疲れてたのであきらめた。 いちおう地図で、北峰と南峰の高さを確認して、南峰のほうが高かったし、 キレットの前にもう疲れちゃいけないと思ったのだ。 ストックも最初は使えるかなと思って出していたが、出発してすぐにいらなくなった。 2時間ということと、険しい岩陵ということで、何がピークかわからなかった。 手を使わないといけないような岩ではあるけど、そんなに難しいものではなかった。 でも疲れているので、足元が崩れないように、転ばないように、気を遣った。 「ここがキレット」と書かれている看板があったけど、 ハシゴのようなものがかかっていて、滑らないようにその上を歩けばいいだけだった。 もしかしてこれがピークかな?ということで、ちょっと気が楽になった。 その少しあとに、キレット小屋が見えた。 ガスっていたので、急に見えた。 ちょっと感動した。 ここは予約してないと泊めてくれないという噂の小屋。 ちゃんと、予約した○○です、って言った。 無事に予約は通っていたようで、部屋の番号をくれた。 2階のいちばん奥の大部屋の、2階だった。 区画までが割り当てられていて、その中のどの布団かは自由のようだった。 布団が8個並んでいて、細めのベッドぐらいの幅があった。 まだ誰もいなかったので、端を取った。 更衣室に行って着替えようか、と準備しつつ、でも足が疲れてて動きたくなかった。 2階だといろいろと億劫になる。 まだ誰もいないからここで着替えてもいいかな・・と思いつつ、 男女の区別がない場所だから、次に来る人が男性だったらあれだしな・・・とか、 動きたくない気持ちと闘っていた。 ちょっとしたら、女性がやってきた。 同じ区画らしい。 その人が隣の場所をとってくれたので、男性が隣に来ることはなくなってラッキー。 よく喋る人で、どういうルートかとか、少し話した。 彼女もソロで、翌日は八方まで一気に降りてしまうらしい。 私はその手前の唐松で1泊するので、私の方が楽な行程だ。 すごいな。 ちょっとしゃべってる間に回復してきて、ひとまず更衣室で着替えた。 予約してないと1階の廊下らしく、ちょこちょこ人がいた。 夕食まではまだ時間があったので、ファンタを飲みながら、 外でソーラー発電を試してみた。 まだ晴れている間に、5%充電できた。 その後ガスって何も見えなくなった。 充電もできないので、部屋に戻って少し寝た。 夕食はハンバーグだった。 電波が届くところがあると聞いたので、食後に行ってみた。 小屋に来る途中の、少しだけ登ったところで電波が入ったので、仕事の返信だけした。 あとは歯磨きして寝た。 意外によく寝れた。 夜中に少し起きたけど、ほとんど記憶がない。