6/11: トドラへの道のり
トドラ渓谷へ向かう日。
ここまでは1日ごとに移動してきたが、トドラ渓谷で2泊、マラケシュで2泊。
旅の折り返し地点ではあるが、あと2ヶ所か~って思うと、完全に後半の気持ち。
しばらくは来た道を戻る感じだったのかな。
途中でラクダを飼ってるノマドの方々のところで止まって休憩したり。
メルズーガからエルフード、ティネリールを抜けてトドラ渓谷に向かったのかな。
んー、自信ない・・・確認すればよかった^^;
ランチの場所は、城塞に囲まれて迷路のようになった場所にあるレストラン。
ここのパスティーヤが美味しいということで連れてきてくれた。
藁と土で作ったレンガで造ってあるらしい。
やっぱり暑さでグッタリしていたが、冷たいスープが嬉しかった。
パスティーヤも見た目はこじんまりしているのに、かなり満腹になった。
そのあとは博物館の見学。
南部モロッコの民族の系図、家具、家の造りなどが展示してあった。
ベルベル語の文字をこんなに見たのは初めてかもしれない。
説明の文字はベルベル語、アラビア語、フランス語、英語、スペイン語だったかな。
家の造りがこうも違うというのがおもしろい。
こうして並べて見るのは初めてで、なかなか興味深かった。
そこをゆっくりと1時間くらい見たのかな。
さて出発!ってときに、車が動かなくなった。
エンジンがかからない。
しばらく日陰で待っててと言われて待ってたら、エンジン音が聞こえた。
思ったよりすぐにかかってよかった。
原因はわからないけど、なるべくすぐに次のポイントに向かおうと。
熱でやられちゃったのかな?とか、砂漠でエアコンをつけてたのがダメだったのかな?とか推測。
ちょっと大きめの町に来たとき、両替タイム。
ここまで銀行が開いてなかったので、100DH借りて過ごしてきたのだ。
(空港の入国審査であんなに並ばなかったら、空港で両替したんだけど・・・)
特にお土産屋さんに寄るような場所もなかったので足りていたけど、
これでやっと申し訳ないという気持ちが解消する^^;
車に戻ったとき、我々が忘れ物をしたことを知らされた。
さっきの博物館のときに預かってもらってた荷物を、引き取るのを忘れたのだ。
暑くて眠くて、みんなボーっとしてたな。
今日か明日には荷物は戻ってくるようにするってことで、そのままトドラに向かう。
また少し走り、オアシスが見え、トドラ渓谷のホテルに到着した。
前にも来たところで、渓谷の有名な場所からは少し離れているが良いところ。
もう明日は移動がないので、気持ちものんびり。
部屋に入って一休み。
そして夕食の前に、お金の清算などを済ませて、
別のグループがプールで泳いでスイカとメロンを食べてる様子を眺めたりしていた。
ちょっと年齢の高めなグループだったのだが、まるで小学生だ^^
のんびりしてるとき、モハの電話が鳴り、なんと忘れ物の荷物が到着したとのこと!
明日になると思っていたけど、ここを通る友達に届けてもらったらしい。
ネットワーク、すごいな。
夕食はクスクス。
スープを多めにかけると美味しい。
けど、なんでクスクスはいつも絶対に食べきれない量が出てくるんだろう。
そのあとは、アフリカンドラム!
もう22時とか23時とか、だいぶ遅い時間だったけど、外で2つのドラムで遊んだ。
もう1つのグループの方々も少しだけ興味を示してきたりしたけど、
ほとんどはスタッフさんたちと我々だった。
なんか叩いてって言われたので、なんとなくやってみるが、
しばらく叩いてるとわけわからなくなって、拍子がずれる。
難しいもんだ。
24時くらいに、もう遅いからってことで解散した。
やっぱりここに来たらドラムよね^^
楽しかった~!!
モロッコぐるぐる。
この前一緒に行った方から、トドラのホテルが出てた、という話を聞き、
本屋さんに行って見てみたら、確かにあのホテルだったので購入。
そしてよくよく読んでみたら、スピーディさんのことが載ってるではないか。
写真じゃなくて絵だけど、文章でも紹介されてるし。
すっげー、本人に見せてあげたい。
こういうのって本人は書かれてること知ってるのかな?
内容は旅日記そのものなんだけど、(特別な体験は特になく普通のモロッコ周遊の旅)
それでも、ここまで細かいことを書ければ本になるんだなって。
イラストがかわいいのもイイね。
青い町・シャウエン、行ってみたいな~。
6/12: トドラ渓谷
最初、トドラ渓谷で2泊っていう日程を見て、リラックスタイムだなーって思ってた。
でも丸1日いたけど、ホント遊んでばっかで充実した時間だった。
午前中にオアシス散策、午後にロッククライミング(希望者)、リラックスタイム(プールなど)、
夕方にローカルハマムっていう予定だったんだけど、
ロッククライミングは陽が高くなる前のほうがいいということで、予定変更。
最初にロッククライミング、そしてオアシス散策をしながらホテルに戻ってきてランチ、
午後はしばらくまったりする時間があって、夕方にローカルハマム。
良いスケジュールじゃないか^^
さて出発!と車に乗ろうとしたら、またエンジンがかからない。
今度はしばらくしてもかからず、結局タクシーでロッククライミングの場所まで移動。
我々がオアシス散策をしてる間に、修理屋さんを呼んで直しておいてくれるらしい。
少し歩いて、ロッククライミングの場所に到着。
同じホテルにいた別のグループ(元気なおじさん達)が登り終わるところで、ちょうど我々の番。
渡された装備を身につけ、前回同様特に説明もなく、さぁ登れと。
スラブでわかりやすいルートだったので、登りやすかった。
岩がトゲトゲしていて痛かったけど。
あっさり2本登っておしまい。
装備を片付けて、テクテクと川沿いの道を戻る。
岩肌の迫力がいい。
タクシーを降りたあたりまで戻り、装備類をしまって、
今度はロッククライミングのガイドがオアシス散策のガイドとなる。
畑の小道を通りながら、ときどきこれがジャガイモとか教えてくれる。
お昼時だからか、子ども達がうろちょろ遊んでる。
後で聞いたら、お昼ご飯ができるまで外で遊んでなさいって言われてるんだろうとのこと。
途中で電話があり、無事に車の修理が終わったらしい。
散策を途中でやめたかったら、迎えに行くよーとのことだったが、せっかくなので歩く。
ときどき川沿いの畑ではなく、民家のほうに入る。
1時間ちょっと歩いて、ホテルまで戻ってきていた。
なるほど、川沿いに歩けばあそこまで辿り着くのね。
最後に、草で作ったラクダをくれた。
2頭目だ。
ランチタイム。
喉が渇いていたので、フレッシュオレンジジュース。
あとはタジンとサラダ。
この後は夕方のハマムまでのんびり。
しばらく外の日陰のソファーでぐうたらしてたけど、
でも暑いので、プールに入ってみた。
しばらく一人でパシャパシャと涼んでいて、飽きてきたころ他の人も来たので、
水着を乾かしながら、プールで遊んでる様子を眺めながら、
ビールを飲んで至福の時間。
今までホテルにプールがあっても、ほとんど入ったことなかったけど、
やっぱりクールダウンするにはもってこいなんだね。
入ったあと1時間くらいは涼しかった。
そして夕方、ハマムにGO!!
観光客向けじゃない、ローカルなやつだ。
ホテルから町に向かう人を3人ほど乗せてあげてた。
1人は日本人女性だったけど、会話しなかったな。
(モロッコに来てから初めて見た日本人だったが、
二人の世界に入っちゃってて友達になれなさそうなタイプだった^^;)
道具を持ってなかったので、途中の商店で買う。
垢すりグローブと小分けパックの液体石鹸を2つで20DH。
そして到着。
番台でお金を払って、男女分かれた入り口へ。
おそらく垢すりも頼んでくれたのだろう、1人に1人のおばちゃんが付いてくれた。
1つ目の部屋で服を脱いで、パンツだけの状態になる。(水着だったけど)
2つ目の部屋が蒸し風呂。
そこでお湯をザバーっと雑にかけられて、液体石鹸を身体に塗りたくる。
その状態でしばらく待てということだったので、ちゃんと身体全体に石鹸を塗って、おとなしく待つ。
他のお客さんも1人いて、髪を洗ったりしていたので、洗い場なのかな?って思った。
それから3つ目の部屋に行くのかなー?と思ったが、そのまま2つ目の部屋で垢すり開始。
腕とか、そういう場所をやってるうちは、ちょっと痛いなくらいだったが、
ホント丁寧に全身をゴシゴシ擦ってくれる。
そして、おもしろいくらいボロボロと垢が取れる。
あっちを向け、とか、寝っ転がれ、とか、ジェスチャーで指示される。
自分のものとはいえ、垢の上に寝っ転がるのは・・・とか、そんな躊躇は許されない。
首にもぐいぐい力を入れて擦ってくるし、マジ痛い。
擦り足りないと思われる場所は、何が何でも擦ってくれるっぽい。
腕はそっちの方向に曲がらないんですけど・・・って方向にも曲げられたり・・・
なぜか手の甲を念入りに擦られたのは、日焼けを汚れだと思われたからだろうか?
どれだけ時間が経ったのかわからないけど、全身をだいたい2回以上ずつ擦られておしまい。
最後はまたお湯をザバーっとかけられて、1つ目の部屋に戻れということだったので、
戻って、着替えて、おしまい。
男性陣のほうが時間がかかってたようで、しばらく待ってから出てきた。
やられていた内容は同じようなもので、それを屈強な男に羽交い絞めにされながらやられてたらしい^^
なんだかスゴイ体験をしてしまった。
当初は若干、癒しとかそういうのを予想していたせいか、
不意打ちをくらって戦ってきた!というような、妙な達成感もあった。
町で少し買い物をしたりして、そしてホテルに戻った。
そして夕食。
まだビールが余っていたので、ケバブとポテトフライというツマミ的なものにした。
それからやっぱり、アフリカンドラム。
昨日と同じ感じで楽しんだ。
ここのスタッフさん、ドラムの音がするとすぐに集まってくるが、
自分の仕事が発生するとサッと抜けて仕事に戻るのが、見てておもしろい。
そしてやっぱり、24時ごろにお開きになったのかなー。
エアコンをつけるからってことで、ちょっと部屋に戻ってる間に終わりっぽい感じになってた。
いやー、楽しかった。
この日が、いちばん盛りだくさんな日だった気がする。
6/13: アトラス山脈を越えて
朝、滞在中に飲んだものの清算をして、ホテルを出る。
(食事込みのツアーで飲み物は別だったので)
今日はいちばん長い移動。
マラケシュまで一気にアトラス山脈を越えていく。
途中でカフェで一休みしたり。
ランチはローカルレストラン。
いろんなものを少しずつ頼んでくれた。
チキン、かなり美味しかった。
おなかいっぱい。
クネクネの山道をしばらく通る。
途中で牛を積んだトラックがたくさん通った。
そしてクネクネが終わりかけの頃、前も行ったことのあるお土産屋さん。
オレンジジュースを飲んでひとやすみ。
この辺はピンクの花がきれいだった。
そして、ここで予想外に、アルガン工房に寄ることができた。
前もここで行ったんだっけ?
行く直前に友だちからおつかいを頼まれていたので、行けてよかった。
(マラケシュのお土産だと混ざりものが入ってて本物じゃないのがほとんどらしいので)
自分用にはハマムで使う垢すりの石鹸。
まだ使ってないけど、昨日のハマムみたいにやればきっとたくさん取れるはず!
そして、19時くらいにマラケシュ到着。
車でリヤドまでは行けないので、途中で降りて、荷物はリヤカーで運んでもらい、
リヤドの女性と一緒にテクテク歩いて向かう。
バイクが多くて歩きにくい。
外の喧騒から少し離れた、落ち着いた場所だ。
まだ外が明るかったので、外に出て見渡す。
路地が全然見えなくて、屋上伝いにどこまでも行けそう。
そしてリヤドまでの道を覚えながらジャマエル・フナ広場に行って、屋台で夕食だ。
いつもの41番のところで、いろんなものを少しずつ頼んでくれた。
羊の頭を頼んでて少し分けてくれたり、かたつむりを少しくれたり。
そして、やっぱり満腹になっておしまい。
マラケシュってこんなにバイク多かったっけ?というくらい、
細い路地をバイクがびゅんびゅん走ってて、排気ガスが臭かった。
この旅で騒がしいのは初めてで、なんか圧倒された。
6/14: マラケシュ
丸一日、フリータイム。
ランチタイムに一度集合して、一緒に食べて、
そのあとはちょっと遠いマジョレル庭園とかに、車で連れてってくれるという。
だから、午前中は歩ける範囲ってことで、とりあえずショッピング。
まだ朝9時、開いてるお店が少ないので、客引きも少ない。
でも、相変わらずバイクはたくさんだ。
友だちに頼まれていたバブーシュを買った。
外履き用で先が丸いやつがいいって言われてたけど、底が厚くないのが引っかかっていた。
先が丸くて底が厚いのも1,2ヶ所で見かけたが、形が普通のサンダルに近くてダサかったのだ。
というわけで、買ったあとも、私が探していたのはバブーシュばかりだった^^;
自分用にもバブーシュを1つ買った。
冬に部屋で履くスリッパとして使おうかなって思っていたのだ。
(まだニオイが抜けてないけど、冬までに抜けるかな・・・)
ここに来る前、トドラの後(?)にFIXED PRICE で質がいいというお土産屋さんに行ったのだが、
そこでバブーシュを買おうと思ったら値段をふっかけられて、買わなかったのだ。
(驚くほどそのへんの記憶がないし、写真もなかった)
もう思い残すものはない!というまで買い物をして、(たくさん買ったわけではないけど)
まだ時間があったので、最後はフナ広場を見下ろせるカフェで一休み。
モハと合流して車で少し移動して、ローカルなレストランでランチ。
チキンとレモンのタジン、美味しかった!
そして、マジョレル庭園。
ここはモロッコらしくない不思議な雰囲気の場所だけど、美術館に行く感覚。
色がキレイなのだ。
メチャクチャ暑いんだけど、木陰が多くて嬉しい。
狭い場所なので、ゆっくりしても1時間かからなかったのかな。
さて次は・・・というのも特に決めてなかったが、バヒア宮殿につれてってくれた。
ここからはフナ広場もリヤドも歩いて帰れる。
前も行ったけど、そのときはここから急激に天気が悪くなってきて、
最後には雨が降ってきたんだったなー。
今回は晴れすぎ!
イイ。
やっぱり光が多いほうがキレイに見えてイイネ。
写真は白くなっちゃってたけど^^;
もう1つくらいどこか行けるだろうと、次はサアード朝の墳墓群。
ここは、前のときも行こうとしたけど道に迷い、さらに雨が本降りになってきたので諦めた場所だ。
だから迷わないかドキドキしたが、地図を見ながら壁伝いにぐるっと回って到着。
前回迷っていた場所を今回は通らなかったから、あの時どうやって迷ってたのかわからないや。
細い路地から中に入ると、広々とした空間。
お墓がいっぱい。
意外に人が多かった。
バヒア宮殿で見かけた人が多かったから、定番コースなのかもしれない。
そして、最後にアグノウ門を見て、おしまい。
外は日陰もなく、メチャクチャ暑くて、肌が焦げてる感じがした。
どこかカフェがあったらそこで休もう、ということにして、とりあえず歩く。
フナ広場の少し前でカフェがあり、やっと冷たいジュースを飲んで落ち着けた。
さて、次はどうする?って感じだったので、
屋台のオレンジジュースを飲んで、最後にもう一度バブーシュを見てから帰ることにした。
暇だからってお二人も付き合ってくれた。
まだ夕食まで時間があったので、リヤドに戻って一休み。
シャワーを浴びて、ソファーでごろんとベルベル語のテレビを眺めてた。
クラブメッドで合流し、最後の夕食!
の前に、スーパーに寄ってもらうことにした。
前に買ったミント入りのティーバッグは売ってなくて残念。
そして、最後の夕食。
音楽の生演奏をしていて、雰囲気の良い大きなレストラン。
なぜか孔雀もいて、ときどき鳴いてた。
珍しくシーフードタジンがあったので、注文。
シーフードの味が濃くて、かなり美味しかった。
最後にミントティーを頼んだ。
『日本人の角砂糖の混ぜ方』ってのがおもしろくて、コーヒーやミントティーを飲むたびにおもしろがってた。
ここに来る前の場所ではすでに砂糖が入ってるものだったのでできず、
わざわざ、砂糖は別で!って頼んだ。
ワクワクして待ってたら、まさかの粉砂糖!
こんなオチか~!って、大爆笑で終わった。
楽しかった。
この旅の中ではかなり遅い23時過ぎ。
リヤドのほうは車が入れないので、フナ広場の前で降ろしてもらって、テクテク歩く。
こんな時間でもまだまだたくさんの人で賑わっていた。
6/15: 最終日
ツアー最終日、カサブランカ空港へ向かう。
朝食後、すぐに出発。
朝は車が入ってきてもいいらしく、リヤドの近くまで車を移動させてくれていた。
一度、もうカサブランカに近い場所のカフェで休憩をした。
同じ飛行機なのかなーっていう日本人を見かけたりして、
日本が急に近づいた気がした。
それにしても最後まで天気がいい。
少し早めに空港には着けたようだった。
チェックインを済ませて、カフェでまた一休みする時間があった。
そろそろ、という時間になって、またねってことで、円陣みたいにハグをしてお別れ。
良いツアーだったな。
今回は自分が募集していたところに来てくれた2人だったから、
しかも1年前には1回、企画途中でツアー自体を延期してしまったこともあったので、
絶対に楽しんでほしい!って思いがあった。
大丈夫かな?って途中までは気にしてたけど、
感想も要望もちゃんと言ってくれる方々だったので、途中からは大丈夫って安心してた。
実際、最悪~って思うような事件も、ヤダなって思う程度のことも、なかったように思う。
前はちらちらと聞いたセクハラ的なことも、今回はさすがにご夫婦だったからか、無かったし。
探検隊的な写真交換会はやってないけど、ちゃんとお互いの写真は交換し、
家で1枚1枚眺めながら思い出にふけったりした。
こじんまりと、平和な、良い旅だった。
次いつやるのか全然決めたりしてないけど、ある程度の人数が集まれば企画しますよ~!