朝,19人のポーターさんの自己紹介タイム.ニコニコしていて,シャイ.良い人なのが滲みでている感じ. 皆さん役割というものが決まっているようで,シェフはシェフの帽子をかぶっている.リーダーやウェイター,テント係など,分担して我々を助けてくれているのだ.
雨の中のトレッキングは初めてだ.今まで防寒着としてしか着たことのなかったレインウェアを,本当の雨よけとして着る. また,バックパックにもカバーをしてしまっていたので,チューブ付きの水筒はとても便利だった.持っていって大正解だったものの1つ.
最も高いところまで登る日ということで,空気の薄さに身体が耐えられるのか,不安だった.
歩幅を小さくして,脚を高く上げない.階段になっているところでは,最も段差の低い部分を選んで歩く.低い段差のためなら左右に動くのは構わない.ポーターさんを見ていると,そうしているようだったので,真似した. すると,思ったよりも順調に,高所に向けて登っていけた.
この日から体力や速度の差からグループは自然と2手に分かれていた.前グループがカルロス組,後ろグループがホバート組.わたしはカルロス組の中ほどにいた. ホバート組では次々と体調の悪い人が出てしまっていたらしい.さすがに高山,あなどれない.しかし,体調の悪くなった人も,次の休憩のときに会うとマシになっていたりして,ちょっと安心したりもした.
そしてまた上り続け,とうとうDEAD WOMAN PASS.このトレイルにおける最高地点である.ここでまた別の人が完全に体調を崩してしまい,フラフラになっていた.つらそうなのに,トイレもない山頂.だから余計につらそう. 逆に,山頂に来てから急に元気になった人もいた.それまで高山病にならないかと心配だったのが,結果として高山病にならないとわかって,元気になったんだそうだ.ホント各人それぞれである.
最高地点まで来たら,次は当然,下りなのである.ヒザに負担の大きい,恐怖の下り.
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