たしか出発前にもらったスケジュールではこの日,ラフティング・乗馬・MTBなどのオプションアクティビティがあったはずだ.しかし,そんな話がガイドの口から出ることはなかった.
どれも私の中のクスコのイメージとは違うので,あえてやりたいとは思っていなかった.選択肢としてそれらが用意されていたとしても,参加しなかったかもしれない.
それよりも,もっとゆっくり,街になじみたかった.
前日から,このフリータイムに何をするか? というのは少し話題に上っていた.と言っても,聞いたのは,マッサージに行きたいというグループだけだった. 日本ですら特にマッサージを受けたい思わない私は,それには興味がなかった.やっぱり,街を散歩したかった.
当日になって,みんなと行きたい人は何時にロビー集合! ということが,あるメンバーにより告げられた.まとめ役をかってでてくれる人がいることが有り難い. けっきょくのところ,マッサージに行くと言っていた人も含めて,全員がロビーにいた.
というわけで,みんなで散歩.
トレッキングガイドをしていたカルロスは2足のわらじ.もう1つの職業が観光ポリス.そして,このフリータイムこそ,彼がポリスとして働く時間だった. みんなで探しに行ったら,いた!!
マーケットに行って,民芸品売場に行って,お昼は公園でハンバーガーを食べて,けっきょく最後までみんな一緒にいた.咳をしている人が多いことが気になった.わたしが伝染してしまったのだろうか…. 地図を片手にみんなを連れて歩いてくれたメンバーに感謝である.
街を散歩して,少しだけ街になじんだはずなのに,どうもしっくりこなかった.なんというか,住める気がしない.汚いわけじゃないし,治安が恐ろしく悪そうなわけでもない.綺麗で,整っていると思う.
観光収入が75%をしめるというほど,観光を意識している街だからだろうか.生活感があまりなく,いつまでも自分がお客様に思えた.この感覚は,時間が経てば,もっとゆっくりいれば変わるものだったのか,わからない.
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