25時にホテルに戻り,26時に就寝.でも,7時からカテドラルで礼拝が始まると聞いていたので,絶対に行きたかった.そしてちゃんと起きられたので,朝シャワーを浴びて,カテドラルへ向かった.
おそらくスペイン語で,お祈りが始まった.何をしゃべっているのかわからなかったが,荘厳な雰囲気に浸っていた.立ったり座ったり,十字を切ったり,キリスト教でない私には何をしているのか,わからなかった.でも,なんとなく感ずるまま,周りの人々に合わせ,祈ってみたかった.現地の人々がどのような思いで今ここにいるのかを知りたかった.
最後に懺悔の時間なのだろうか.数人が前へ進み出て,ひざまづいていた.動きが人それぞれになってくるともう合わせることはできなくなり,無宗教な自分を少しだけ嫌になった.
きっと何かを信じ,つらいことを乗り越えている.その何かが何であるか,どういう経緯で現在まで伝えられてきたか,強い思いがあるに違いない.そう思うのだけど,同じ思いは,きっとできていない.
ただ,物珍しげに,横目に見て終わるだけ,というのは嫌だった.信じる宗教がない自分がそこに混じることは,もしかしたら良くないことかもしれない.でも興味を持ち,少しでも共感したかった.それだけなのだ.
宗教の場は,どうしていいかわからなくなる.きっと正解はないのだけど,どうしていいかわからなくなる.
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