夕食のとき,全然食べ物が喉を通らなかった.決して不味いわけじゃない.急激に量が増えたわけでもない.
喉の調子がおかしかった.喉がヒリヒリしていた.自分の咳の音を聞いて,すぐに風邪をひいたことを悟った.
申し訳ないが,夕食は大量に残してしまった.身体が受け付けなかった.愕然とした.
今までで一番寒い夜だったので,暖かくしたかった.どうしても足が暖まらないので,ホッカイロを靴下にくっつけた.まだ風邪が治らない気がしたので,首の根元にもホッカイロを当てた. 熟睡こそできなかったものの,身体を暖めることはでき,朝になったら喉のヒリヒリした感じは弱くなっていた.
風邪をひくとは予想外.山頂の吹きっさらしの中にいたり,汗をかいたり,雨が降ったり,いろいろ悪条件が重なったのだろう.4200mを超えたあとでよかったと心から思った.
翌朝も雨.
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