大きな顏がでーんとあるのが,和む.見れば見るほど,愛着がわいてくる.こんなに顏が主張している建物,初めて見た.これを作ろうと思った人は思いきりのいい人だろう.
たくさん声をかけられて,たくさんお詣りした.日本人には特に声をかけてくることがわかった.お賽銭の概念があることを知っているのかな.
修理中だった.空中参道という橋があったので渡った."渡る"という行為は,自分を一歩上のステージに導いてくれるようで,気持ちがシャキっとする.
ピミアナカスの急な階段を上って,辺りを見回してみた.うむ… 男池・女池らへんが王宮っぽいのかな.屋台が目立ってて,なんとも….
上を渡ったが,それよりも横からの眺めのほうがかっこいいことがわかった.彫刻がきれいに残っている.
地図ではライ王のテラスから道があった.そこを辿ってプリア・パリライに行こうと思った.歩いていると,道らしき道がなくなり,たった数百メートルの距離だったのだろうけど,迷ったかと思って焦り,「あぁ一人なんだ」と思った.
木々の間からピラミッドっぽいものが見えたとき,それを発見したかのごとく(大げさ) 嬉しかった.
ほとんど人がいなくて,崩れているものもそのままで,寂しい.意外に広く,岩に腰かけていたら目の前に北クリアンが綺麗に見えた.
ガイドブックには用途がわからないと書いてあったので,特に目的もなく見ていたら少年に会う.彼はおもむろに英語でガイドを始めた.ここは日本が修理したところだ,ここはフランスが修理したところだ,など教えてくれた.
そして最後は予想どおりチップをくれと言う.タイのお金がいい,日本の紙のお金がいい,と言われたけど,そんなものやらん.ドル紙幣にした.さらに帽子をくれ 腕時計をくれとねだってきたけど,バイバイしてきた.
お昼を食べてボンと合流して,ちょっと北にあるプリア・カンに行ってもらった.
「キーン」という音がすごかった.ここ以外でもこの音が気になることはあった.飛行機の音かと思っていたが,虫の泣き声なのかもしれない. (映像はこちら[2MB(.AVI)])
ここも修理中(木の補強?)だったが,2階建ての建物は見られた.像は跡だけだったり顏がなくなっていたり,悲しい姿だった.
ここで見たチャリの2人組の兄ちゃんは,このあとずっと同じ所を同じペースだった.たぶんあっちも「またいたな」と思っていたことだろう.
真ん中の池には水があり,おそらく蛙がたまに跳ねる.平和なところだ.
この辺からボンが日本語で「ここは〜です」と日本語で言うようになった.がんばれ.
いちばん奥のリエップという木に覆われた門まで行ったら,少年少女がワラワラと寄って来て,売ってきた.買わないっつーの.
タ・ソム → タ・プローム → ベンメリア の順番で見学したら,樹木の強さをよく感じられるだろう.
疲れたからやめようかと思ったけど,ここだけポツンと残ってしまうので今日見ておこうと思った. 昔は貯水池だったところだけど,西メボンと違って,もう水はない.そしてやたらデカい.象がリアルでかわいかった.
行くつもりはなかったが,ボンが「次はプレ・ループに行きましょうか?」と初めて行き先を提案してきたので,行くことにした.
火葬場,ゴツゴツした建物だ.でも目の前の道路工事のほうが気になって,いちばん上まで登ってしばらく眺めていた. 救急車のようなサイレンが鳴ったから「何事!?」と思ったが,それは全面通行止めの合図らしい.アスファルトを敷くのだ.そんなことを隣のグループのガイドが言っていた.盗み聞き.
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