2013.03.30
Life of the Pie
日本では『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』というタイトル。
インドで動物園を経営していた一家が、経営難のためカナダで動物を売ることになった。
動物をつれて航海していたが、突然の嵐で船は大破し、パイと数頭の動物だけが救命ボートで生き残った。
漂流し、島に辿り着くまでの間、ベンガル虎とどう共存していたのかを描く。
なかなか宗教的な映画で、興味深かった。
ヒンズー教の家だが、周囲にはキリスト教の教会やイスラム教のモスクもある場所で育った少年パイ。
いろんな宗教に興味を持ち、それぞれを少しずつ自分の中に取り入れていた。
そんなパイを父親は不謹慎とか言うが、母親は子どもの興味のあることだからと大目に見る。
でも、パイの宗教への接し方は、日本人としては理解しやすいのではないだろうか。
そういった前置きがあってから、本題である漂流生活が始まる。
どの宗教の要素が強いわけでもないと思う。
ただ、生きるために、宗教よりさらに強い信念が必要な生活だ。
漂流生活をどう過ごしたか?という技術的なものも興味深いし、
さらに虎がいる状況なのにどう生きていたか?というのも興味深い。
精神面も技術面も、一歩一歩進む姿に、人間の強さを感じる。
監督:アン・リー
出演者:スラージ・シャルマ、 イルファン・カーン、 アディル・フセイン、 タブー
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