2012.08.27
アントキノイノチ
遺品整理の業者で働く長島くんとユキちゃんの話。
二人とも過去に暗くて深い傷を抱えていて、それを亡くなった人の部屋で思い出してしまう。
でもそれを通じて二人はお互いに心を許すようになる。
遺品整理という言葉の裏に、孤独死があったり、虐待死があったり、
とにかく死というものから離れられない仕事。
1日で辞めちゃう人が多いというのも納得である。
おくりびとで化粧師が有名になったけど、それよりもさらに陰の仕事だ。
長島くんは高校でイジメられてた同級生が自殺し、次は自分がいじめられる。
仕返しに相手を殺そうとしてしまったり、笑顔の裏にある狂気が恐ろしい。
ユキも心に闇を抱えている。
手首に傷はあるし、不思議ちゃんの振りをして人を寄せ付けない空気がある。
過去から逃れるためなのか、行動も急だ。
そんな過去を抱えた二人とは対照的なのが、先輩の佐相さん。
原田泰造の優しい顔が、すっごく落ち着く＾＾
暗いこの映画の中で、唯一の癒しかもしれない。
まぁ、岡田将生も榮倉奈々も、くしゃっと笑うから、
笑ったときは暗い過去なんて全く見えないんだけどね＾＾
ご供養品、ご不用品の仕分けをしていくのを見て、
あぁ自分が死んだあとにご不用品がたくさんあるのは恥ずかしいなと思った。
少ないご供養品だけ残して死にたいものだ。
監督：瀬々敬久
出演者：岡田将生、 榮倉奈々、 松坂桃李、 柄本明
収録時間：131分
レンタル開始日：2012-05-25