ミスト
スーパーに買い物に来た父子だったが、
突然外が霧に覆われてしまい、霧の中の謎の生き物が襲ってくる。
外に出るに出れないが、スーパーの中では宗教おばさんが洗脳を始める。
ミステリーかと思って見たのに、パニックホラー映画で残念。
ミステリー要素はゼロ。
途中までは、頭でっかちで現実を見ないやつは不幸だな、とか、
田舎者の都会者に対する劣等感と嫉妬はすごいな、とか、
そういう人間の心を見ていたので、おもしろかったんだけど、そこまでだった。
そのあとは、なぜそこでそうする?ってことばかりで、いろいろ共感できなかった。
最初はタコの足のような触手だったはずなのに、いつの間にか外の生き物は虫だらけでタコいないし。
外の生き物が虫ってわかってるのに、懐中電灯で照らして余計に虫を集めちゃうし。
こっそり外に出るなら普通ライトは消して抜き足差し足で行くだろうと思うのだが、
周りを懐中電灯でチラチラ照らしていて、あんまり緊迫感がないし。。
周りの謎の生き物に気付かれないようにしよう、と誰も思ってなさそうで、リアリティがない。
ただ、スーパーの中で預言者ぶってる宗教おばさんはホント早くいなくなってくれ!と思った。
その辺は主人公たちに共感できてよかったのだが、
彼女がユダヤ教らしいから、ユダヤ教の描かれ方があれでいいのか?と悪意を感じてしまったり。
でも、ホント宗教って怖いね・・・。
自然の摂理に従うっていう点だけで見れば、神道も近そうだから共感できそうなものなのに、ムリだった。
ラストもまた納得がいかない。
あんなに結論を急がなくても、私だったらとりあえず眠れるだけ眠って起きてから考えようってすると思う。
それが最悪の結末を迎えたって自業自得で、これまた共感できない。
進むにつれて、どんどん見なきゃよかったという感情が膨らんだ映画だった。
# パニックホラー好きが見たらおもしろいのかもしれないけど、私は嫌いなので・・・