2011.10.16

ペルシャ猫を誰も知らない

イランでは自由な音楽や映画が存在しないらしい。
全て許可を取らなければならず、そうしないと刑務所行き。
そのためイランを飛び出してロンドンでコンサートを開こうとするインディ・ロックバンドの話。

政治的な音楽は排除されるというのは、まだわかる気がする。
しかし、許可をとるためには女性コーラスが入ってないといけないとか、
よくわからない規制も多く存在するようで、許可なんて取れるわけないという台詞が何度も出てくる。

国外に出るにも、パスポートやビザだって簡単に取れるものではない。
だから、偽造パスポート・偽造ビザを取得する。
そしてそのための資金を得るために、闇コンサートをひらく。

規制もおかしいけど、偽造が当たり前ってのもおかしい。
え?って思うことがたくさんあって、何が正しいのかなんてわからない。
だけど、自由がなくて、やりたいことがあってもできなくて、もがいてる様子がもどかしい。

音楽は、カッコいい。
PVのようになっているのがまた、カッコいい。

彼らのインディ・ロックだけじゃなくて、仲間のバンドもカッコいい音楽をやってる。
たしかに、素直に、続けてほしいと思う。

実話に基づく話で、映画自体も制限されているから、許可を取らずにゲリラ撮影を行ったという。
出演者も本物のミュージシャンたちで、音楽活動はこの映画のまんまなのだろう。
ネット情報では、主役の2人も撮影後すぐにイランを脱出して、ロンドンで音楽活動をしているという。

全然知らない世界なので、気になることが多い。

ペルシャ猫を誰も知らない
監督:バフマン・ゴバディ
出演者:ネガル・シャガギ、 アシュカン・クーシャンネジャード、 ハメッド・ベーダード
収録時間:106分
レンタル開始日:2011-06-10



2011.10.16, 19:31 / ☆☆☆☆
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