2011.07.31

しあわせの雨傘

夫に意見を言うことすら許されず、ジョギングや詩を楽しみとして生きる主婦・スザンヌ。
雨傘工場を経営する夫・ロベールが心臓発作で倒れ、
労働者のストを収めるためにスザンヌが社長代理をすることになった。

ロベールは偏屈で家族から疎まれる存在。
娘のジョエルは父親に似たのか攻撃的で少々偏屈な女性。
母親と息子は彼らとは真逆で、闘いよりも話し合いを好むタイプ。

社長になってからのスザンヌは、生き生きと社員達と話して、社員もヤル気だし、
息子もデザイン部門で新しい傘を、生き生きと開発していて、
認められることって、すごいパワーを生むよな・・・としみじみ感じた。

命令されて、否定されて、給料も満足にもらえなければ、
創意工夫なんてするはずもなく、働いていても楽しいわけがない。

ストライキって何のためにするんだろう?とか思ったりしていたけど、
働きたいけど今の環境じゃムリだからストをするんだ、というのを聞いて気持ちがわかった。
スザンヌ自身も抑圧された環境から解放されて、ストに勝った気分だっただろう。

で、そんなスザンヌの若かりし頃の話が出てきてから、彼女の見方が少し変わった。
ロベールが浮気しているとか、それは想像の範囲内なんだけど、
スザンヌもなかなかの交遊関係・・・

さすがフランス映画、と思ってしまったが、それは偏見なのかな。

社長の座をかけて戦ったり、裏切られたりしながらも、
なんで彼女は離婚をしなかったのかが不思議だ。

しあわせの雨傘
監督:フランソワ・オゾン
出演者:カトリーヌ・ドヌーヴ、 ジェラール・ドパルデュー、 ファブリス・ルキーニ、 カリン・ヴィアール
収録時間:103分
レンタル開始日:2011-07-02



2011.07.31, 17:16 / ☆☆☆☆
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