2007.01.28

ロスト・ジェネレーション

朝日新聞で年始に10日ほど連載されていた。
旅行に行ってた期間(・・つまり大半)の分を読んでいないのだけど
読んだ数日分の内容は、興味深いと思った。

本来の『ロスト・ジェネレーション』は
第一次世界大戦後のアメリカ文学・青年のことらしいがよくわからない。

朝日新聞的には、
バブル崩壊後の就職氷河期に直面した25~35歳のことを指すらしい。
修士卒だと就活年代がずれるから、わたしはギリギリといったところなのかな。

正社員になれない、ニート、自分探し、・・・ そんな雰囲気だった。
今生きている時代を、私から見える範囲から考えたって、その原因はわからない。
共感できる話は多かったけど、その生き方を肯定したくない、という思いも強かった。

たぶんギリギリ年代な私としては、
自分探しなんて言っちゃうのも気持ち悪くて、さらにどうしようもないのかもしれない。

バブルのときは上に付いていけばよかったのが
それが崩壊してから、以前の体制も否定されて、ただ頑張ってもダメ。
多様性を重んじるという風潮の中で確固たる自分がいないことに気付いて
どうしていいかわからない・・・という世代ということなのだろうか?

バブルが崩壊したせいか何なのか、
成功のイメージを持てなくなった、ということだろうか?

就職難である世代ということにされているが
それと特集された人物像がどう結びつくのか、根本にあるものは何なのか、
全部読まなかったからかもしれないけど、わからない。

今日の朝刊で、特集の反響についての記事があった。
共感したとか、一概に世代でくくるのはどうか、という賛否の感想は置いとくと、
価値観を共有して頑張りましょう・・・ということしか見えてこないのだけど
とにかく注目されていた記事だろうし、反響も多かったろう。

世代の問題じゃなくて、時代の問題だと思う。

もし『ロスト・ジェネレーション』というタイトルじゃなければ
ちょっとインパクトは薄くなったのかもしれないけど、
もっと言いたいことがズバッとしたんじゃないのかなぁ。

この世代の特徴として描かれたものがどうにかなるのなら、
どうしたらいいか知りたいのだけど。
 


2007.01.28, 13:26 / 日々所感
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