2008.08.31
プロヴァンスの贈りもの
英国のやり手(悪徳)ビジネスマンが、
おじの遺産を継ぐためにフランス、プロヴァンスを訪れる。
なかなか好きな展開である。
後半、展開が見えてしまうころ、ググッと良い話。
お金儲けばかり考えて、ルール違反みたいなトレードをするのが幸せか、
プロヴァンスでブドウとワインと、そして彼女と暮らすのが幸せか、
そのどちらかを選ぶことができる立場になる。
最初は当然、大儲けした直後だから前者のつもりだが、
そこから何が幸せなのかが、自然とわかってくるのだ。
誰かに教えられるんじゃなくて、
プロヴァンスにいて、恋をして、人間に触れて、
そうしているうちに自然と何もかもどうだってよくなっちゃったんだろうな。
休暇を取って浸ってしまうと、社会復帰が難しいもん。
だから、復帰せずに残れることになったことが、少し羨ましい。
けど、きっと私の場合は、レールが敷かれたら、
わざわざレールから脱線してみたくなっちゃうだろうから、
遺産相続となると、その土地に住みたくなるのかどうなのか。
って、悩むことに意味がないか・・・。
最初、メガネの子どもとマックスが同一人物だと理解してなかったのが残念。
たぶんわかりやすかったんだけど、同じ絵に二人とも出てくるので混乱してた。
わかってれば、前半も素直に好きな展開だったのかな。