2007.03.29
明日の記憶
若年性アルツハイマー病の男性、49歳。
働き盛りで仕事バリバリなので、仕事への支障も大きく・・・。
身体がついていかない、というより早く、
頭がついていかない、思うようにいかない辛さ。
わたしも記憶力の低下は痛烈に感じているので、
ほんの少しだけは気持ちがわかるつもりである。
でも、そんなものとは比べものにならないくらいの辛さだろう。
毎日日記を書いているところは、非常に共感。
部下にかっこ悪いところを見せたくない、
妻にかっこ悪いところを見せたくない、
娘にかっこ悪いところを見せたくない、
家族に迷惑をかけたくない。
ホント意地だらけなんだけど、
それが、せめてもの思いやりに違いない。
その気持ちがあるのに、身体がついていかないのだから
自分を責める気持ちでつらくなるのも仕方ない。
記憶できないだけじゃなく、幻覚まで見えるものだとは知らなかった。
ああなったとき、支えてくれる人がいなかったら・・・
どうしようもなく辛い病気だと思うだけに、
いたたまれない気持ちでいっぱいである。
あの状態でひとりで生きていけるだろうか。。
そんなことを考えざるをえない我が身。
ホントに彼には妻と娘がいてよかったな。
生きていけばいいんだ、生きていれば。
そんな御老人の言葉も熱い。
難しくなった状況のなかで、
生きていくことだけをシンプルに求める。
それしかできないけど、それだけができればどれだけ幸せか。