2006.11.01
忘れられない人
男に振られ続けている女性キャロラインを
孤児で心臓病を患っているアダムが思い続ける。
最初はストーカーのようにキャロラインをただ陰から見守っていたアダムが
レイプされるキャロラインを助けたところから、二人は急接近。。。
幼いときから人に接することなく育てられてきたアダムは
心臓病を患っていることもあってか、人に接することを諦めている。
でも、なげやりな諦めではなくて、不思議と温かい諦め。
天使のような純粋さ、少年のような純粋さ。
自分のために・・・という考えはなくて
ただ自分のハートにいる人を守るだけ。
幼い頃に尼さんが聞かせてくれた物語を大事にし
心臓移植を拒み、自分自身の心臓で生きることしか考えない。
そんな彼が彼らしく、人間らしく愛されて、、、、
ラストが切ない。
先が読める展開だけど、見所は展開じゃない。
きっとアダムの視点から見たストーリーだったら
全然違うものになってただろうなってくらい、アダムが深い。
キャロラインの視点から見ていても、それが垣間見え、
それがまた、素敵なのだ。