2006.09.26

コーチ・カーター

熱い!熱すぎる!
負け続けて荒れまくりの高校バスケット部が
コーチ・カーターを迎えてから、躍進していくストーリー。

高校生活をバスケに賭けることに決めた男たちの、熱い友情。
そして、迫力あるバスケ。
スラムダンクを思わせる熱さだ(笑)

最初、仲間との喧嘩も絶えずにチームワークなんて欠片もなかった。
厳しいバスケの練習も、最初は疑いながら命令に従うしかなかった。

コーチに従うこと、授業をさぼらないこと、学業で平均2.3を取ること、
その契約に従うことをひたすら推し進めたコーチ・カーター。
差別を徹底的に廃し、お互いを敬うように躾け、
チームワークを学んだ彼らは、バスケは強くなった。

しかし学業が問題。
それこそがカーターが押し通したかったところだった。
大学に行かず、将来の道がどうなるか、統計値をあげて彼らに説明する。

確かに、バスケで高校生活を完全燃焼できたとしても、
その先はバスケで食べていけるわけでもなく、苦しい生活に困窮し、
やがて犯罪に走ってしまうというのが、すでに統計で現れているのだ。
だからこそ、学業をさせ、大学に行かせたかった。

バスケと学業を両立させることで、きっと、
生きることに対する自信をつけさせたかった。
どうせ俺なんて・・・という考えを排除したかったのだろう。

そういうテーマがあるものの、やはり感動はチームワーク。
迫力満点の緊迫したバスケの試合、ギリギリの勝負は手に汗にぎる。

それを重ねて、ますます強くなる結束。
見ていて燃える。青春だ!!

一度完全燃焼の味を覚えたら、そう道を外れはしないだろう。
もう一度あの熱さを味わいたい!!
そう思う気持ちが、強く心に残るはずだ。

その気持ちがある限り、何か自分の輝ける場所を探すだろう。
そしてその気持ちを強く長く持たせるためには、強烈な味が必要だ。

目先の幸せに目が行きがちな難しい環境の中で、
コーチと共に、彼らは人生の中で支えとなるものを得た。

確かに今の私を支えているのも、学生時代の、学業じゃない部分。
だから、羨む気持ちと同時に、良かったね!という気持ちがいっぱいだ。


2006.09.26, 04:09 / ☆☆☆☆☆
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