2006.09.25

ビューティフル ボーイ

性同一性障害のムエタイ選手。
原題は、Beautiful Boxer。そっちのほうがいいんじゃないかな。

戦って自分を守れたという経験から、
家族の生活を支えるためにボクサーの道を歩むトゥム。

戦いから一歩離れると、女性の心が前面に出て、優しさや弱さを見せる。
そこにギャップがあるように思えるけど、
きっとトゥムの中では矛盾していなくて、自分を守る、家族を守る、それだけ。
その手段が、美しい技を持つムエタイ。それだけ。

化粧が濃くて、ん~、と思ってしまうけど、
最後の女性になったあとはだいぶ綺麗になっていた。

実際の話。

珍しいことだから、茶化される、けなされる、馬鹿にされる。
それでも自分のスタイルを貫いたトゥムはすごい。
なかなか実現できることではない。

そして、それを演じたアッサニー・スワンは本物のムエタイ選手。
ムエタイ選手が、性同一性障害を演じていると
そう思って見てみたら、すごい役者のような気がした。
女性的なしぐさが・・・

ガツンと感動する話ではないけれど、
実際にあった話として、ちょっと考えさせられる。


2006.09.25, 03:58 / ☆☆☆
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