2019.03.17

運び屋

クリント・イーストウッド監督・主演 運び屋

クリントイーストウッド監督作品は、いくつか好きだった印象なので見てきた。

ユリを育てて品評会で受賞したり、仕事一筋で家族をないがしろにしてきたアール。
事業が潰れ、家族にも受け入れらず、というとき、たまたま会った若者にドライバーの仕事を紹介される。
何も知らずにドライバーを始めたが、実は麻薬組織の運び屋になってしまっていた。

イイ人だと、疑われない。
90歳という超高齢者だと、疑われない。
積極的に他者に関わる人だと、疑われない。

これを見ていて、ピエール瀧が頭に浮かんでいた。
麻薬や覚醒剤を30年(?)もやっていたのに捕まっていなかったのも、同じだよなーって。。。

問題が起きてないからと、どっぷり浸かってしまって、悪いことしてるっていう自覚があっても、抜け出せない。
抜け出せなくなって続けてしまい、結局は法律違反だから捕まる。

見ながら、ボーッと、何のために生きてるんだろうなーとか、考えてしまった。

あーあ、やっちゃったなーっていう気持ちが大半。
高齢者に対する詐欺にひっかかっちゃった人を見ている気分。

でも本人が悪事に手を貸してしまっていると気づいてからは、罪悪感との闘い。
後半は家族との絆は、勇気を出して再構築してみるべき、という、ちょっと救われた気持ち。

心が痛む映画だった。

 


2019.03.17, 17:08 / ☆☆☆☆
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