2019.03.02
グリーンブック
黒人ピアニストのドクター・シャリーは、コンサートでアメリカ南部を廻るため、
ドライバーとして用心棒の経歴を持つイタリア人のトニー・リップを雇った。
トニーは最初黒人のことをよく思っていなかったが、ガサツでも仕事はやり遂げるという性格と、
彼の演奏を聞いてリスペクトの気持ちが芽生え、徐々に友情に変わっていく。
アカデミー賞受賞だからか満席だった。
差別のシーンも多く、あまり明るい話題ではないのはわかっているけど、
生真面目なドクターシャリーと、ガサツなトニーのやりとりがおもしろくて、笑いが起きていた。
実話を基にしているからこそ、笑いがあっても許されるだろう。
(不謹慎という評価を見かけたので)
やっぱり差別というのは理解できなくて、
黒人というだけでレストランやホテルを分けられ、買い物もできず、殴られ、逮捕され。。
そういうシーンのときはつらかったし、
何事もないシーンでも、悪いこと起きるなよ・・・って祈る気持ちが常に片隅にあった。
二人のうち、私はどちらかというとドクター・シャリーに親近感を覚えていた。
生真面目なところとか、怒りや悲しみを内側にずっと持っているところとか・・・。
でも私は、あぁいった差別を受けたことがなかったので、余計につらかった。
もちろん場所によってはイエローなわけで差別は受けるだろうけど、あそこまでじゃないだろう。
悲しく辛いところと、楽しく熱いところと、わかりやすい映画だった。
こういうのがアカデミー賞なのは、ちょっと意外な感もある。