怖い絵展
午後が休みの日だったので、ボルダリングに行こうかとか思ってたけど、
せっかくの晴れの日だし、室内はもったいないなと思って、
上野の森美術館でやっている『怖い絵展』に行ってみた。
もちろん屋内の展示だけど、すごい混んでるって情報だったので、外に並ぶなら晴れの日のほうがいい。
それに、休日よりは平日のほうがまだマシだろうという目論見。
15時ちょっと前に到着して、50分待ち。
17時閉館だから、大丈夫。
数十人ずつまとめて中に入れているようで、列は10mくらい進んで、止まって、という感じ。
実際に入るまでにかかった時間も、50分くらいだった。
そして、怖い絵展。
まず、切り口がおもしろいなって、気になっていた。
ポール・ドラローシュの描いた 『レディ・ジェーン・グレイの処刑』 が目玉ではあるが、
処刑だけじゃなく、悪夢、恨み、悪魔、レイプ、自殺、など、様々な人間の暗い面が描かれている。
人間だけじゃなくて、馬の絵もあったし、自然の脅威もあった。
神話の世界から始まり、そこはイソップ物語とか、小説の挿絵とか、そういった雰囲気。
または、RPGとか、舞台とか、芝居とか、そういうフィクションの世界を強く思わせるものだった。
でも、後半に歴史の一場面を描いたものが出てくると、一気に現実とのつながりを感じる。
レディ・ジェーン・グレイは、英国初の女王。
他にも、クレオパトラとか知ってる名前を見かけた。
どこも、大混雑。
やっぱり一番前の列に貼り付いて動かない人たちがいて、後ろから覗き込む形で見学。
暗い世界を覗き込むというのも、なんだかそれはそれで味わい深い。。
さらっと見終えてしまったけど、全体を通して、不思議な感覚。
ただ暗い・怖いじゃなくて、哀れさとか弱さを強く感じた。