また旅が終わる
台風13号に会う(遭う)ことがメインとなった沖縄の旅が終わる。
台風が沖縄に向かっていることは知っていたし、知ったうえで敢えて来たのだ。
もちろん当初の予定は台風じゃない。
離島でノンビリとシュノーケルすることだった。
結局1度もできなかったけど。。
綺麗な景色を綺麗なまま見る、それも魅力だけど、
それだけならばせっかく現地に足を運ぶのに、勿体ない。
航空券の半額を返金してもらうのと、現地の人々の暮らしの実態に触れること、
天秤にかけたら、後者が勝った。
いちばん心に残ったのは、竹富島での24時間。
観光客としてではなく、実際の暮らしを見ることができた。
「こんなときなのに来てくれて、ありがたいねぇ。」
「あんまり相手できないけど、いい?」
「今度はもっと良い天気のときに来なよ。」
「今度は台風じゃないときに来ます(笑)」
天気こそ最悪だったけど、数十年ぶりの大災害。
宿泊客同士、めったにない経験だよね~、なんて前向きに酒を飲んでいた。
那覇直撃は10年ぶり?石垣島のこの被害の大きさも10数年ぶり?
竹富島にこの規模の台風が来たのは昭和63年以来?おじいちゃんは50年ぶりって言ってたな。
とにかく島人もびっくりの台風だった。
撮った写真は被災地レポートのようだし、
いちばんたくさん青空を見たのは飛行機の窓。
灰色の厚い雲に覆われた空、天気に関係なく透明な海、
ところどころが崩れた有名な石垣、崩れた赤い屋根瓦、折れたバナナの木。
それが私の見た竹富島。
ガイドブックには載ってない。
ニュースにもならない。
暗い部屋でランタンの灯りで食事をし、薄暗い外で酒を飲み、
雨が降ればまた皆がランタンの下に蛾のように集まる。
それが内盛荘、前半。
電気が復旧し、遅くまで復旧工事をしてくれた誰かや、
いろいろな文明の利器に感謝しながら、蛍光灯の下に集まっていた。
それが内盛荘、後半。
たった1日しかいなかったけど、
台風13号に会い(遭い)に来た形となった今回の旅を、とても濃いものにまとめてくれた。
でも、
やっぱり青空のときに来たい!
台風体験は何度もするもんじゃない!
また来るぞ。絶対。
今回はそんな思い出を総括して、お土産は泡盛とおつまみ。
少ししかないけど、欲しい人はうちに来てね。一緒に飲みましょう。
あと半日で休暇終了だ。。