ボルネオ
10日間のボルネオの旅、
良かったかと聞かれれば、間違いなく、良かった。
でも何が良かったかと聞かれると、返答に困る。
書いていた日記をアップロードしている中で、
ひととおり、その時々の出来事や感情を辿った。
メンバーが家族連れやカップルで、
半分以上の人がその前のGAPツアーから連続して参加していて、
私が加わる前から、グループは出来上がっていた。
マレーシアは東南アジアだから、一応アジア系である日本人は近いほう。
マレーシア人の中には、顔立ちが日本人に似ている人がいる。
日本が戦時中に占領していたことがあるのは、気になっていたけど、
そのことを現地の人から聞くことはなく、1つ説明中で見ただけだった。
欧米のメンバーと、現地のマレーシア人と、その間にいる私。
メンバーとの関係に重点を置くのではなく、
現地を一人旅するのでもなく、
その両方をさっくり行き来しながら、両方味わうことができた。
ベッタリ干渉しないのに、仲間意識は充分、というのは、
多国籍ツアーならではかもしれない。
だから独りぼっちという感覚のないまま、
充分にマレーシアのボルネオを楽しむことができたのだ。
イバン族の子どもと遊んだときは、言葉と関係なく楽しかったし、
4つの洞窟に行ったときは、自分が奇岩好きだということを思い出し、
ナイトウォークで鳥やヘビを探して歩いたときは、宝探しの気分だった。
大きな山場が1つあるわけじゃないから、どれが一番って言いにくいけど、
こういう1つ1つが、私の中の楽しみだった。
もし再び行く機会があれば、今度はキナバル山に登りたいな。
日本で富士山に登るくらいに観光客にメジャーみたいで、
ちょっとうらやましかったんだよね。