続・美術館巡り
気になってて行ってないのは、ピカソのゲルニカがあるソフィア王妃芸術センターのみ。
MUSEO NACIONAL CENTRO DE ARTE REINA SOFIA
なぜか外の看板に日本語が併記してあったのは、あまりに日本語が違いすぎるからか。
19・20世紀の芸術が中心で、ピカソやダリの絵もある。
1階はあまりに現代アートすぎて、意味がわからないものがほとんどだった。
2階と4階が常設展になっている。
ダリの溶けてる絵シリーズの部屋があったりしたけど、
それ以外の作品もいろんな場所にあって、全然作風が違うから作者名を見て、おぉそうだったのかと。
ピカソのゲルニカは、訴えかけるものが強くて、他の作品とは一線を画している。
他の作品は、素直な感想としては、おぉと思うものは特になく。
何を伝えたいんだろうなーと推測するも、わからない、というものがほとんど。
もし生まれ変わって芸術家になるとしたら、写真が普及する前の時代がいいな。
昔はこんなに抽象度が高いことが評価されなかっただろうに、
今は写実的だと写真には負けるし、難しい時代だ。
くだらんことを考えながら、外に出ると18時を過ぎていて暗い。
スペイン最後の夜だから、ファストフードじゃないものを・・・と思ったけど、難しい。
この時間に夕食を食べるのって、子どもとお年寄りだけなんだろうか。
子どもとお年寄りで繁盛しているレストランで、ビールとポテト・サラダ・ステーキ盛り合わせ。
隣のテーブルの子どもが、ものすごい羨ましそうに見てきて、ちょっと困った。
けっこうな量だったが、ランチを食べてなかったからギリギリ食べきれた。
ファストフードと比べてどっちが健康的かというと難しいところ。
明日の食事は、時間的にもカフェだけだろうから、気楽だ。
以前、クリムトの陰鬱とした絵をウイーンの国立美術館で見たときに、
「やはり、現地で描かれた絵は現地でみるに限る」
と、かつて無い戦慄をおぼえたのですが、ゲルニカもそういうかんじなのでしょう。
ちなみにわたしも、ピカソの絵は抽象度が高いのでよくわかりません。
ダリの方が奇抜で、日本人には合っているのかもしれません。
スペイン絵画ですとゴヤが好きなのですが、彼の作品はここよりも、プラド美術館でしょうか?
現地だと、少しこの土地の空気感や、生活、考え方なんかもわかった上で見るので、違うのかもしれませんね。
ゴヤの作品はプラド美術館の中でいちばん多く展示されていたと思います。たくさんありましたよー。