草間彌生
草間彌生展「わが永遠の魂」 を見に行ってきた。
正直、カボチャの印象が強く、ほとんどそれしか知らなかった。
展示は、最初に大広間で『21世紀の草間彌生』ということで、正方形の絵がたくさん並んでる。
そこはスマホ撮影OKということで、写真撮ってる人がたくさん。
カメラがダメでスマホがOKというところに、シェアしてもらうことを目的としてる上手さを感じてしまった。
ここで意外に思ったのは、死をテーマにした作品が多いこと。
昔、自殺未遂をしたとか全然知らなくて、明るく派手な色使いの印象が強かっただけに、意外だった。
あとは、恋、戦争、星、が多かったように感じた。
その部屋を過ぎると、あとは年代順。
初期の作品は、暗くて、イメージと全然違う。
幻覚に悩まされていたとかいうエピソードがしっくりくる。
その次、ニューヨーク時代。
網ばかり描いていたというとおり、網目模様が一面にびっしり描いてある。
これがいちばん好きだった。
ジャクソンポロックの後の時代ということになるんだろうけど、感覚的に近いものを感じた。
日本人で、1960年くらいに、ああいうパフォーマンスをしてたっていうのは、かなり前衛的だったんだろうな。
そして徐々に、現在の派手なイメージのものに近づいていく。
モチーフとしては、目、横顔、花、太陽、ニョロニョロなど、パターンは少ない。
そして、それを表現するときの組み合わせや、色使いなどが印象的。
きっと今、派手な色のドットをイメージして、草間彌生を好きな人って多いんじゃないかと思う。
その裏を知ることができて、なかなか楽しかった。