2017.02.05

アイスクライミング

2月5日(2日目)

公認山岳ガイドが指導する 雪山登山技術実践講習会 八ヶ岳・大同心稜~横岳登頂2days

アイスクライミングはいつか体験したいなーとは思っていた。
だけど、それ用の道具を買うのはやりすぎだと思ったし、なかなか機会もないままだった。
(モンベルのツアーの中にもあったけど、すぐ満席になっていたので)

アイゼンは自分のやつで代用、ピッケルはガイドさんのを貸してくれるということだった。
本当はアイスクライミング講習が別途用意されてるわけで、ラッキー。

500円払って、アイスキャンディの使用登録をする。
格好は昨日登頂したときとほとんど同じで、ヘルメットを着けて、サングラスの代わりにゴーグル。

アイスクライミング用のピッケルはカーブがかかっていて、それを氷に刺す。
何度か同じ場所に当てないと、しっかり刺さらないので、同じ場所を狙うのが難しい。

アイゼンはアイスクライミング用じゃないので、爪が前向きじゃなく少し下を向いている。
そのため、かかとを下に下げるようにして蹴り込まないと、アイゼンが氷に対してまっすぐにならない。
ピッケル同様、同じ場所に何度か当てないと、しっかり刺さらない。

というわけで、手も足も難しかった。

最初はスラブのようなゆるいところで登ったが、腕の力で登ってしまったような感じ。
メチャメチャ疲れた。

腕を曲げないで、伸ばした先にピッケルを刺すようにすると楽になると聞き、2回目は少し楽に登れた。
でもまだ、腕も足もメチャメチャ疲れてた。

ガイドさんたちも順番に登っていたが、何でそこで足が刺さるんだろ・・・と思うくらい、ちゃんと刺さってた。

3本目で垂壁に挑戦。
腕を伸ばしてピッケルを刺しても、そこがつららで崩れてきたり、足を刺す場所がなかったり、難しかった。
何度かロープに助けられる形になってしまって、悔しい。

もう腕の力が限界で、ピッケルを振るのもツラかった。

4本目はやめようかと思ったけど、ゆるめの壁に戻って、できるところまでやってみることに。

途中までは、確かに足場もあって、登りやすかった。
でも、最後の方で、ピッケルを上へ刺そうと頑張ってたら、足場が崩れて落ち、ピッケルが片方壁に取り残された。

それを取ろうと片手で登ろうとしたけど、当然無理。
ジタバタしてたら、壁に刺さってたピッケルが落下・・・ごめんなさい。

ゴールできずに力尽きた。

10時頃に終わり、片付けて、なだらかな道を赤岳山荘まで下山。
下山とはいえ、ほぼ平らな道なので、膝サポーターをつけてなくても大丈夫だった。
やっぱり雪道は膝にも優しいというのはあるのかな。

赤岳山荘で肉うどんを食べて、車に乗って、美濃戸口バス停まで。
そこで、あっさり解散。

いやー、二日間とも、非常に良い経験をすることができた。

これで今季の冬山登山ツアーは終わりにしようかと思っていたけど、行くとまた行きたくなっちゃうんだよな。
行く直前は数日間胃が痛いくらいに緊張するのにね。

 


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2017.02.05

横岳

2月4日

公認山岳ガイドが指導する 雪山登山技術実践講習会 八ヶ岳・大同心稜~横岳登頂2days

ガイドさん1人、アシスタント1人(今度ガイド試験を受ける方らしい)、メンバーは私以外に女性が1人だけ。
最初は3人いたらしいけど、いつの間にかキャンセルになってたらしく贅沢な構成となった。

新宿からあずさで茅野駅まで行き、そこからバス。
往復切符をあらかじめ買っておくことができ、安くなったし、両替の心配しなくてよくなってよかった。
美濃戸口バス停でガイドさんを発見。

赤岳山荘まで1時間くらいの道は、車で登ってしまった。
特におもしろくもない車道なのでラッキー。

そこから1時間半くらい、なだらかな散歩道。
アイゼンとストックという、実は初めての組み合わせかもしれない。
ほとんど森の中なのだが、途中で何度か景色が開けて、明日行く大同心や横岳などが見えた。

ものすごく良い天気で、ジオラインだけで歩いてちょうどいいくらい。
防寒対策はしてきたけど、暑いことを想定していなかった。
西穂高のときはそれでバテたのに、反省が活かせてない。

わりと簡単に、赤岳鉱泉に到着。
写真で何度か見たアイスキャンディという、アイスクライミングの施設が目の前にデーンと。
おぉこれが!って感動。

そこで、ガイドさんの知り合いのガイドさんたちが、
イエティ(モンベルのフレンドショップで今回のガイド)の別のグループが、今日のうちに赤岳に行ったと言う。

それまでは、明日の早朝に出発して天気が崩れる前に下山するというプランだったが、
その手があったか!という感じになり、行く?どうする?と少し相談。

コースタイムでは、登り2時間半、下り1時間半ということだった。
その時点で13時だったので、30分に出発したとして17時半かー、暗くなっちゃうかなーって。
でも、行く!帰りは近くまで来てればなんとかなる!ということで、行くことに。

私自身まだ元気だったので、天気が良い時に登っておきたかった。

オーバーパンツ、オーバージャケット、サングラス、ピッケルなどを準備して、40分に出発。
最初はしばらく急な坂道を、足跡に沿って階段状に大股に登っていく。
急な階段をずーっと登っているような状態で、疲れた。

振り返ってみたらすごい角度だったけど、アイゼンがあれば意外に登れるもんなんだなって思った。

たぶん1時間くらいそんな状態が続いて、その後は岩場をトラバース。
そこでハーネスにロープをつなぐ。

横切る時に落ちるとヤバイやつだったので、アシスタントさんが先回りしてロープを張ってくれてた。
アシスタントさん、小柄な女性なんだけど凄い。

足場をちゃんと蹴り込まないと滑るんだけど、蹴ると雪が崩れたりする。
それさえ気をつければ、大丈夫なんだけど。

それが終わると、少し急な坂道がまた出てきて、かなり息があがってしまった。
鼻水が出て、息が苦しくて、ときどき咳が出てしまう状態。
でもあまり休憩するわけにもいかないし、急いで進む。

急な坂道が終わったら、山頂が見えてきた。
と思ってたところは単に稜線に出ただけでガッカリしたけど、そこから風が強くなり、
稜線上に山頂が見えたので、最後の力を振り絞って頑張った。

山頂、嬉しかった。

写真を何枚か撮って、心が晴れやかになって、終わり。

下山は一気に最初の急坂のところまで、明るいうちに戻るということだった。
下り坂は膝にくるからドキドキではあったけど、あらかじめサポーターをガッチリ巻いてたのと、
雪のおかげで衝撃は少ないのか、全然ダメージなく降りることができた。

急坂に差し掛かるところで、夕焼けがキレイ。
キレイなんだけど、これってヤバイやつ。
暗くなるまえに降りたい。

急坂に入り、薄暗くなってきたのでサングラスを外したほうがいいよと。
そこでサングラスを外し、ザックに引っ掛けていた。
それが失敗だった。

ちょっと進んで、急坂で体を急激に動かしたからか、サングラスが落下。
坂をすーっと滑って行って、木に引っかかって止まった(ように見えた)。
アシスタントさんが取りに降りてくれたが、木に引っかかったように見えてただけのようで、無かった。

まだ買ったばかりで一回しか使ってないのに、私のミスだし仕方ない。

気を取り直して、急坂を降りる。
そろそろヘッドライトが必要かな?というところで、小屋に到着。
17時50分くらいということで、暗くなるギリギリ直前。

夕食は3ラウンド目ということで19時らしい。
部屋は個室に4人貸切ということで、リラックス。

夕食、噂に聞いたことのあるステーキだった。
なぜかそれほどお腹は空いてなかったりしたけど、美味しくいただいた。

19時の食事はガイドさんが多いようで、そのまま飲みモードに突入。
今日のうちに登頂しちゃったので、明日は特にやることがないわけで、気楽。

イエティの別のグループも合流し、アウトドアブランドの使い心地とか、体に必要なビタミン剤や、
岩場とか冬山とかオススメのツアーを教えてもらったり、いろんな話を聞けて楽しかった。

22時頃に解散し、冷え切った部屋に戻って布団を敷き、就寝。
明日はアイスクライミングを教えてくれるということで、ちょっと遅めで6時半朝食。

 


2017.02.05, 22:20 / ハイキング登山
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