木曽駒ケ岳
朝7時に朝食だったが、6:50くらいに日の出ということで、行ってみる。
最初スリッパで部屋を出たら、ちょうどメンバーな方がいて靴を履いてて、さすがにスリッパは・・と言われて気づいた。
雲がかかっていて、キレイなサンライズは見えそうにない。
諦めてロビーの窓から眺める人が増えてきた。
私も最後に出なかった記念の写真でも撮っておこうと外に出たら、光が射した。
雲に隠れながらではあったけど、見ることができてよかった。
朝食もまた豪華だった。
暖かいお茶を魔法瓶に入れさせてくれるサービスの良さ。
8時に出発ということで、部屋に戻って装備を装着しまくり。
タイツ、登山パンツ、膝サポーター、靴を履いて、アウターパンツ、スパッツという足元が大変だった。
そこからハーネスをつけて、ザックを背負って、手袋とヘルメットをして、ピッケルをかけて、
外に出てから、アイゼンをつけて、ようやく準備完了。
ホント雪山は装備が大変だ。
歩き始めてすぐ上り坂で、なかなかの斜面。
窓から見えていた急坂にしか見えなかったところだ。
でも最初は20度くらいで、後半が30度くらいらしい。
その30度くらいになる前にロープでつないで、滑落しても助けられる状態にする。
20度くらいのところですでに息が上がってしまう。
だんだんと坂が急になると、ふくらはぎが痛くなってくる。
足裏全面を斜面につけて、アイゼンを刺すようにしないとずり落ちてしまうので、
ふくらはぎを伸ばす運動をずっとしてる状態なのだ。
途中でもう耐えられなくなってきて、足を横にしてカニ歩きに変更したり。
なかなか体力を消耗する。
ロープ装着の地点まできて、小休止。
パンを1つ食べて、アミノ酸パウダーを飲んで、暖かいお茶を飲んで。
ここまでで座り込んでしまった人が一人離団して戻っていった。
そこから15分ほど急坂を頑張ると、稜線に出る。
斜度はゆるくなるが、風が強くなるという。
それもまた怖い。
フードをかぶったらヘルメットが前にズレてきて、目の上まで帽子も下がってきて視界が悪い。
この辺は今度またやる前に要調整だ。
足元だけしか見えないような状態が長らく続いてしまったが、
一所懸命ついていって、1時間弱歩いたのだろうか。
かなり疲れたけど、山頂に到着!
写真を撮ったり撮ってもらったりして、一休み。
そして、下山。
下山も途中までは足元だけ見て歩くような状態になってしまったが、
稜線から外れたら、風がなくなって、フードを外せる状態に。
開放感。
登山道が大混雑だったので、そこから外れた急斜面を慎重に進む。
フラットフッティングを注意されてる人が多かったので、なんだか講習って感じだった。
最初にロープをつけた地点まで戻って、ロープを外す。
あとは自由にホテルまで戻っていいとのこと。
雪がふかふかで、ズボズボ埋まりながら歩く。
そんな状態だから滑落とかはないだろうけど、埋まりすぎて抜け出せなくなりそうになるのがヤバイ。
身体を横にして何とか抜け出したけど。
それからは、足が沈む前に次の足を出す!とか遊びながら降りてきた。
降り切ったところで、ホテルまで急坂を登らないといけないのがつらかった。
でも、ちゃんと戻ってこれて、かなりの達成感だった。
8:05 千畳敷ホテル出発
9:04 ロープをつける
9:36 乗越浄土?
10:25 山頂
10:35 山頂出発
11:30 ロープを外す
11:50 千畳敷ホテルに戻る
午後になると強風だから、その前に帰ってくるというプランだった。
5時間という予定だったらしいが、4時間で戻ってこれてるので早いペースだったんだろうな。
ロープウェイまで40分くらいあったので、荷物を全部戻すことができた。
雪山ではあまり食べてる場合じゃないということもわかり、余ってしまったパンやお茶でお昼。
ロープウェイは大混雑で、そのあとのバスも大混雑だったけど、
駒ヶ根バスターミナルまで戻ってきて、
17時に予約していたバスも15時に変えて、さほど渋滞もなく20時前には帰宅。
いやー、いいツアーだった。
メンバーもきさくな人が多くてよかったな。
雪山トレーニング
新宿から駒ヶ根市まで高速バスで4時間弱。
駒ヶ根バスターミナルで、mont-bellから送られてきた割引券を使えるか聞いたら、
いろいろと電話して調べてくれて、結局割引券をバスでは見せるだけで、
ロープウェイのチケット売り場でまとめて精算というシステムだったらしい。
まだ時間があったので、バスの始点であるJR駒ヶ根駅まで1,2分歩き、
バスを待ちながらお昼のパン。
隣に今日のメンバーらしき人がいたけど声かけない。
11時のバスは5分前からスタンバイ。
運転手さんにチケットの確認しようと思ったけど、忙しそうでやめた。
さすがにチェーンがいるか要らないかの話のほうが大事だ。
最初はガラガラだったけど、菅の台バスセンターでたくさん乗ってきて満席。
その中に去年の西穂高のときのガイドさんがいて、これで遅刻はないなと一安心。
ロープウェイの駅であるしらび平まで行く間に、凍結してるとこがあるらしく、
その手前でバスを乗り換えるというアナウンスがあった。
上からきたバスとすれ違いの形でバスを並べて、
入り口と出口をくっつけてお互いの客を入れ替え。
頭イイ方法だと感心した。
しらび平ではチケット売り場で精算と、帰りのバスチケットも買えた。
もう足元が雪なので、ロープウェイの時間まで靴を履き替えたりして待つ。
観光客が大半で、登山客が1/3くらいかな。
あとでわかったけど、乗ってた登山客がほとんど今日のメンバーだった。
男8女1で、ガイドさんは男1女1。
すごい年上も少なくて、若い人もちらほらで、ほとんどが同年代な気がした。
点呼して、レンタルのハーネスを受け取って、荷物の準備して、出発。
要らない荷物はホテルに置いていけるということで、靴とか明日の昼食とか置かせてもらった。
今日は13~16時に、アイゼン・ピッケルの講習。
滑落停止、初動制御、アイゼンワークの練習。
去年のことを自分がどれだけ覚えてるか不安だったけど、意外に覚えてた。
他の人はけっこう苦労してたので、体が少しでも覚えてるって大事だなって思った。
途中、左手の薬指が感覚なくなってきてて、ヤバイなと思った。
左足の薬指小指あたりもヤバイ。
激しく動いてコレだから、明日は完全防寒にしないとなと思った。
全然汗もかかなかったし厚着にしてみよう。
あとは、髪の毛がジャマだったので、ちゃんと帽子に入れるとかしないとな。
ホテルに戻って、ホテルの部屋割り。
ガイドさんと同じ部屋かと思ってたが、なんと一人部屋!ラッキー。
再集合して、ハーネスの付け方の確認があって、
ロープで繋げるときのグループ分けがされて、夕食まで解散。
大浴場でのんびり暖まることができて、幸せ。
こんな登山があっていいんだろうか。
18時に夕食。
普通のホテルの夕食って感じで、豪華。
なんかスゴいっすねって、同じテーブルになった方々と感動してた。
だんだん会話が弾むようになり、山での写真撮影の話とか、楽しく聞いてた。
細かいカメラの話を、私向けに解説してくれる人がいて、
私も少しはカメラわかるんだけどなって思いながら聞いてたけど、
実際には知らないことが多かったので、助かったし、ためになった。
そして、山 x 写真 x テント泊というのは、お金がかかるのはもちろん、
かなりの重量の荷物を運ばないとできない上に、
ただ高い山に行けばイイ写真が撮れるわけでもないので知識が必要で、
なかなか高度な大人の遊びといった感じの、深い世界が広がっているようだった。
19時半ごろ解散して、明日は7時に朝食。
午後には強風がヤバイそうなので、8時頃に出て13時頃に戻るらしい。
さぁ、明日が本番だ。