2016.05.16

西穂高岳

5/14, 15の2日間、モンベルツアーで西穂高に行ってきた。

上高地から雪があるときだけ登れるルートで行くというのが当初のツアープランだったが、
雪がないので、通常の西穂高岳へ登るルートに変更になっていた。

新宿バスタを朝7時に出て、平湯温泉まで5時間。
バスタはとてもわかりやすく、小さな空港みたいだった。

平湯温泉から先のバスは予約制じゃなかったので不安だったが、
バスは遅れることなく到着し、すぐにバスを乗り換えて、今度は新穂高ロープウェイ駅まで30分。
バスの中は中国人ばかりで、ホント今はどこ行っても中国人なんだなーと。

13時頃にロープウェイを乗り継ぎ、集合場所である登山口の階へ。
荷物は6kg以上だと荷物料金300円がかかる。
私のは、自分でもビックリの11kgだった。

14時集合だったので、ちゃんと間に合ってよかった。
ちょっと余裕があったので、展望台で景色を眺めてから集合場所へ。

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MOCの旗のところに2人いたので、あれ?ガイドさん2人だっけ?って思ったが、1人はお客さんだった。
どうやら雪山のツアーはリピートする人も多いようで、私だけが最初だったみたい。

装備とスケジュールの確認をパパッとして、すぐに出発。
私がいちばん経験値が低かったので、ガイドさんのすぐ後ろのポジション。

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森の中のゴツゴツした雪の中を、歩きにくいなーと思いながらトボトボ歩く。
斜度はそんなにないので、アイゼンは着けてない。

暑いのでこの時点で長袖Tシャツ1枚だったが、それでも歩き始めると猛烈に暑い。
汗をダラダラかきながら、がんばって歩く。

2時間くらいで西穂山荘に到着。
今日はこれで終わりなのだが、汗かきすぎて疲れすぎた。

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部屋は6人部屋。
荷物の説明とかして、ハーネスのつけ方を教わって、夕食まで飲み部屋。
大人数のグループが大宴会をしていた。

私は体調と体力が不安なので、コーラにしといた。
メンバーは1人だけよくしゃべる人がいたけど、ほかは皆無口。
ガイドさんとその人だけがしゃべってるのを、私は横で聞いていた。

でも、そのうちに頭がガンガン痛くなってきた。
激しいを運動したあとはいつもそうだから・・・と思っていたけど、治らない。

食欲もなくなってきていたが、18時の夕食を頑張って食べて、速攻寝た。

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翌日は朝3:45に出発。

23時に起きてしまい、1時に起きてしまい、2時に起きてしまい、と何度も起きたが、
3時前に何人か起きたので、そこで起きて準備開始。

いらない荷物は置いていけるので、まとめる。
置いていく荷物が大きすぎて、なんて無駄なものを持ってきたんだろう・・・って後悔。

時間をちょっと過ぎて、出発。
ヘルメットとヘッドライトをつけて、長袖Tシャツにフリース、ハードシェル。
両膝に強力サポーターを巻いて、自分なりに準備万端。

朝はさすがに寒かったので、ちょっとだけ冬っぽい格好かな。

けっこう急でストックが使いにくい歩きにくい道が続いた。
丸山というところまでは、それでもなだらかな方。

だんだんと手を使って登るところが多くなり、もうストックが邪魔だ!ってなってしまう。
逆に、手を使って登る方が好きなので、楽になる。

独標、ピラミッドピークと、いくつかコブがある。
その辺はもう全てロッククライミングなので、私にとっては楽だし楽しい。

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もちろん、斜度はキツイので、体力は使ってる。

途中で、ここからは雪が凍ってるから・・・ってアイゼンをつける。
そして6人をロープでつなぎ、準備万端。

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しかし!!ガイドさんがささっと前方を確認してきたところ、雪が全くない。

でも、、私は知ってたんだよね。
昨日Facebookで西穂高の写真を見てしまい、全く雪がないことを・・・

雷鳥なんか見えて楽しかったりしたけど、
その雷鳥が白じゃなくて茶色なところに春を感じてしまったり。

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で、次の広いところでもうアイゼンは外す。
いちおう、アイゼンをつけた状態でのロッククライミングの感じがわかったから良しとしよう。

ロープはつないだまま、頂上まで。
2909m(も登ってないけど)登頂だ。

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けっこう長いルートだったし、1本道とはいえ、決して一人では来れない道。

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来れないってか、あれだけロッククライミングが続く道とは思わないで、
不安とか怖さに負けて、途中で引き返していただろうな。

いやー、登頂できてよかった!

で、途中で頭をかすめてはいたけど、来た道を戻らないといけない。
ロッククライミングを降りる・・・
怖い。

足場が見えなかったりして最初は怖かったけど、そういうときは前の人が親切に教えてくれた。
だんだんと慣れてきて、やっぱり手足を使って移動するのは楽しかった。

いくつかのコブを超え、ロープを外し、最後はゴロゴロした石だらけの歩きにくい道。
そこまで斜度がないから手をついて歩くわけにもいかず、ストック。
でもストックを突いてもさほどバランスが取れるわけでもなく、歩きにくい。

上よりもここが辛かった。

ようやく森林の中になってきた頃には、もう気持ちが折れかかってる。
それくらい、歩きにくく、嫌な道だった。
これに雪があったら、もっと歩きにくかったのかな・・・

昨日の夕方から体調は悪めだったが、ここにきて鼻水ズルズル。
くしゃみも連発。

やっぱり飲み部屋の窓全開で寒かったのがいけなかったんだな・・・と。。
さっさと服を足せばよかったと反省。

やっと山荘に戻ってきて、30分休憩。
でも、トイレに行って、置いていた荷物をパッキングしなおしてたら、時間終了。
荷物が多かったのが、今回いちばんダメだったところ。

荷物を詰めなおしたら、重すぎる。

バテて、鼻水で息をしづらいところに、重い荷物。
完全に心が折れていた。

ここからロープウェイに戻るまでの道は、雪がある。
坂道を下るので、アイゼン装着。

ようやく、雪の上でアイゼン歩行だ。

でも、歩きにくいし、荷物重いし、暑いし。
汗ダラダラかいてしまい、一回服の調整で休憩をとってもらった。

それでも頭がクラクラして、最後アイゼンを外してロープウェイまで急ぐぞ!ってときは、
私が遅いせいか、ガイドさんが私のアイゼンを持ってくれたりしちゃった。
本当に情けなかった。

ロープウェイには無事に乗れ、下まで行って解散。

バスの時間を確認したら1時間弱あったので、
靴を脱いで楽になってから、熱を冷まそうとソフトクリーム。

それから 500mlのジュースを2本飲み干してしまった。
そしてだいぶ元気になった。

これは、熱中症とか脱水とか、そういうことだったのかな・・・

反省だらけだ。

平湯温泉までバスで行き、新宿までのバスは遅い時間のを買ってたのを振り替えてもらって、
そのバスまでの待ち時間はラーメン食べたり、足湯をしたりして、のんびり。
もうそれほど水分を欲してなかったってことは、やっぱりあの状態はヤバかったんだな。

新宿までのバスは14時半発で20時頃に到着。
途中で渋滞していたから、ちょっと時間かかっちゃったけど、でも問題なし。

いやー、疲れた。

達成感はあるけど、反省の方が大きい。
当初の予定どおりのルートだったら歩けてたのか?とか(荷物を頂上まで持っていくルートだった)
あの道にもし雪があったら歩けてたのか?とか考えてみたけど、たぶん歩けてない気がする。

体力がもっと必要。
暑くならないで歩けるくらい余裕で歩けるようにならないと。

そして何より、荷物をもっと軽くしないと。

計ってないけど、アイゼン1kg, ピッケル1kg, 水2kg として、
あとは、ヘルメット、ハードシェル、フリース、ストック、だけだよなー。
予備の手袋とか靴下とか、そういう余計なものがある自覚はあるけど、なんであんなに重かったんだろ。

これからもっとちゃんと荷物は気にしていこう。

 


2016.05.16, 23:34 / ハイキング登山
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