2015.08.17

イシューからはじめよ

イシューからはじめよ ― 知的生産の「シンプルな本質」

著: 安宅和人

これもまた会社から提示された本。
今回は2時間ほどだったので、あっさり。

けっこう当たり前のことが書いてあって、研究者向けのようにも見えるし、コンサル向けにも見える。

悩むと考えるは違うっていうのは、まさにその通り。
考えてもわからない問題というのはあって、そういうのは誰かに聞かないと進めない。
暗黙知になってる会社の仕組みとか、この類だわな。

根性に逃げるなというのも、まさにその通り。
時間をかけて頑張ってるふりをしたって、意味のない時間は意味はない。
仕事はアウトプットさえ出せば短い時間のほうがいいに決まってる。
この辺の外資的な考え方は、今の会社にも浸透してくれないかなーと本気で思う。

表層的な論理思考なんてものも、見せかけだけ頑張る例かもしれない。
情報が簡単に手に入る世の中だからこそ、簡単に手に入ったものは身に付かない。
ここは若い世代の特徴なのかもしれないと実感する部分はある。
まぁ古い世代でも要領が良いとされる人は同じタイプなのかもしれないけど。

言葉にして伝えることが苦手なのも、この類なのかな。
インプットする情報は豊富にあって慣れてるけど、アウトプットに慣れてない。
チャットとかの文字コミュニケーションも苦手な人が多いのは感じる。
前提とする事柄を文字にせず、情報が伝わらないことは、若い世代と仕事していて多々ある。

後半はだいぶストーリーラインの話だったけど、ここはあんまり得るものはなかったかな。
考えて、結論を推測して、分解して、戻って、進んで、
スピードを重視して、フィードバックを素早く受け入れる。

あとは比較とか構成内容とか変化とか、何に着目したらいいかってことがまとめられていたのが使えるかな。

シンプルに、なるべく本質だけを突いていく。
本のタイトルどおりではあるが、ムダなことをどんどん省いていけば、きっと近づける。

 


2015.08.17, 23:49 /
イシューからはじめよ はコメントを受け付けていません