2014.06.16

パパの木

オーストラリアの豊かな自然の中で暮らす一家。
だが、父親ピーターが突然心臓発作で亡くなってしまう。
生きる気力もなくなった母親ドーンと、残された4人の子ども。
その中で娘シモーンが、庭の木から父親の声が聞こえたと、木と会話する生活を始める。

一家の中心にいたのがピーターだったんだなと、しみじみ感じる。
ドーンは子どもにもなめられてるし、弱々しくて母親の強さみたいなものが全くない。

だから、ちょっと見ていてイライラもするのだが、子どもがいなかったらああなるかもな。
でもドーンには子どもがいるのに!
全然子ども達のために頑張る姿がないのは何なんだろう。

娘のシモーンも、気が強くて、小生意気な子。
こまっしゃくれて可愛いというか、これが自分の子だったら大変だなぁという気持ちと。

他人に助けを求めることも、精神的な支えになってもらうことも、いいと思う。
だけど、バラバラになった家族を立て直せるのは、全てを失うことしかなかったのかな。

自然の脅威、自然の優しさ、そういうものがベースにあるから、
家族のバラバラ具合など、描かれて悲しい現実がやんわりとして見える。

バラバラさが酷いから、ピーターってホント良い人だったんだろうなって思う。

パパの木
監督:ジュリー・ベルトゥチェリ
出演者:シャルロット・ゲンズブール、 マートン・ソーカス、 モルガナ・デイヴィス、 エイデン・ヤング
収録時間:100分
レンタル開始日:2014-06-06



2014.06.16, 20:41 / ☆☆☆
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