2012.09.30

ヒマラヤ 運命の山

登山家ラインホルト・メスナーは、弟ギュンターと共に有名な登山隊に入り、
ヒマラヤ山脈にある世界9番目のナンガ・パルバートという山に、
ルパール壁という4500mの垂壁をクライミングして登る。

あれだけ勝気じゃないと、命を懸けた試練に自ら挑もうとはしないのかもしれないけど、
登山隊というより、登山隊の装備を利用させてもらってる単独登山家のよう。

それだからか、登攀後に下山を助けてもらうこともできず、
弟を雪崩で亡くしたことも、ワザと見捨てたんじゃないかと責められ、訴訟問題が続いていたらしい。
そういうことを調べてしまうくらい、気になる内容であった。

雪と氷の世界で強風が吹き荒れていて、見るからに寒い世界。
なのに、1970年の装備はだいぶ貧弱に見える。
毛糸のセーターとか、毛糸の手袋とか、どう見ても寒そう。

そんな中で、ロッククライミングをひたすらやるような状況。
途中でザイル(ロープ)が足りないとわかっていても、戻ることなく突き進む。
だから、ザイルがなくて降りられないのは当然の結果。

ラインハルトが書いた本が原作ということで、彼の目線での話になっているとは思う。
どう見ても彼ら自身に落ち度があるところも描かれているから、ある程度信憑性はあるのだろう。

自然の素晴らしさと、家族の想い、
自然の怖さと、人間の嫌な部分が見える映画である。

ヒマラヤ 運命の山
監督:ヨゼフ・フィルスマイアー
出演者:フロリアン・シュテッター、 アンドレアス・トビアス、 カール・マルコヴィクス、 シュテファン・シュローダー
収録時間:104分
レンタル開始日:2012-03-09



2012.09.30, 13:24 / ☆☆☆☆
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