光のほうへ
アルコール依存症の母親に育てられた幼い兄弟。
赤ちゃんが生まれたが母親が全く世話をしないため兄弟で育てる。
しかし、ある朝、赤ちゃんは冷たくなって亡くなっていた。
それが心の傷となり、大人になってもうまく生きられず、どん底に落ちていく。
愛する人がどんどんいなくなってしまう悲しさを想像すると辛すぎる。
そして大人がダメになると、必ず子どもに皺寄せがいってしまう。
そうとわかっていながら、落ちぶれていく大人。
子どもができたら大人になるなんて言葉もあるけど、そうじゃないのだ。
兄ニックはそれなりに兄貴であって、しっかりしている。
カッとなって人を殴るようなことをするし、酒を飲んでばかりだけど、悪事は働かないタイプ。
ただ元カノの兄と仲良くしていて、そいつがダメ人間。
女性をストーカーしたり、暴行まがいのことをしたりしてしまう危険な人間。
ニックはお人よしとしか言いようがないが、彼には不幸が寄ってくるのだろうか・・・。
弟は結婚したが奥さんを交通事故で亡くし、息子マーティンと二人暮らし。
こっちはアルコールじゃなくてドラッグ中毒なのでタチが悪い。
救いようがないのは弟のほうで、自ら悪いほうへと進んでいくのが痛々しい。
子どもを愛しているのはわかるけど、そのために何かしようなんて思ってはいない。
自分が親に何もしてもらえなかったというのもあるのかもしれないが、それにしてもヒドイ。
見れば見るほど救いようのない暗い気持ちになっていく映画。
男三人展 ~PHOTOGRAPH BY THREE GUYS~
男三人展~PHOTOGRAPH BY THREE GUYS~
旅仲間のマコトが写真展をやるってことで行ってきた。
イタリアとスペインの写真で、人の自然な姿を撮ったものが多い。
1枚1枚が丁寧で、構図も整っているし、色もキレイ。
写真展なのでテーマを持って配置してあったのだけど、
ポストカードにして置いてあったのを見ても、ホント1枚をじっくり眺めるのにも良いと思った。
あそこまでこだわりを持って写真を撮れるようになりたいなぁ。