しがみつかない生き方
しがみつかない生き方
著: 香山リカ
仕事をなくしたら家族に頼ることもできずにホームレスになる時代。
仕事は夢を実現するものじゃなくて、食べていくために必要なことなのである・・・
確かに本に書かれているとおりで、将来の夢だの計画だの言われると答えられない自分がいる。
就職活動のときもそうで、就職してからも今もずっとそれは変わらない。
食べていくために仕事をしていることが、下世話で夢がないと思われるかもしれないけど、
『自分探し』の旅に出るよりは、自分で働いて自分で生活してみようと思って、今に至る。
そういうことを肯定されているようで、気が楽になる。
自己PRと称して自慢をすることが当たり前になってしまってる今、
他人を蹴落とすことを良しとする風潮になってしまっており、
他人の失敗を見ると、そいつは敗者で自分は勝者だからといって、間に壁を置く。
こう問題として書かれていたが、私自身、就職・転職活動における自己PRが大の苦手だ。
自分を演じることでものすごく疲れたし、口だけがうまい人を恨んだものだ。
仕事をしないと生きていけないという前提があるからこそ、
そこまでして『勝者』になりたいわけで、いきすぎると他人を蹴落とす方向に向かうのが自然。
なんでこんな生きにくい社会なんだろう。
でも、結局、全て運である。
結婚してない事に悩む人や、子どもがいないことに悩む人がいれば、
相手がいるのに満たされなくて悩む人もいる。
子どもがいる女性だけが優遇される世の中になってしまったが、
結婚したことも子どもがいることも、結局は運である。
子どもの有無に関係なく、男女関係なく、機会は与えられるべきである。
自分を完璧にすることはできないが、相手のことも自分でコントロールすることはできない。
必ずしも自分の失敗のせいじゃないし、本に書いてある通りに物事が進むことは有り得ない。
単に運によるものなのだから、自分を卑下する必要はないのだ。
中途半端であることを認めることや、自分の力でどうしようもないことを認めること、
そういった心構えが、しがみつかない生き方なのだと思う。
私自身、非常に悩みがちだけど完璧主義ではないので、そうだよね~って共感できた本である。
それにしても、前に読んだ本も精神科医が著者だった気がするな。
1ドル75円
これは何かしたほうがいいんだろうか?とか思ってしまう円高っぷり。
今ドルに変えておいても、ドルはきっとしばらく使わないしなぁ。
その間にもっと円高が進んでいったら困るしなぁ。
ドルとユーロを少々口座に持っているのだが、どちらも当時より下がっている。
だから、ノープランでこういうことはしないほうがいい、ということを理解した。
ってことで、今のところ何もせずに傍観しているのだけど、
いいのかなぁって思ってしまうほどの円高っぷりなわけである。
Google Analytics
指定されたJavaScriptをWebページに埋め込むことで、アクセスログを取り、
どのページが何秒間閲覧されているかなどを元に分析するサービス。
かなり昔に使おうとした記憶はあり、アカウントもあったのだが、
たぶんタグを埋めるのがめんどくさくてやっていなかった。
最近、仕事で似た機能をいじっているので改めて使って見ている。
利用者とプロダクトオーナーの要望は結局、「Google Analytics と同じがいい」 という(つまらない)ものだ。
いろんな情報がサマリーで見られるのだが、それが私にとっては若干物足りない。
それが誰であるかは全然わからないんだけど、1つ1つのログを時系列に見ることで、
ページを見てくれてる人物像が浮かぶのがおもしろいのだ。
PC関連の言葉で調べる人はやっぱPCからのアクセスが多いなとか、
そういう情報はサマリーにすると消えると思うのだけど、
Google Analytics でもデータが溜まればおもしろいのかなぁ、と、まだ掴めていない。
恋するリストランテ
スイスの有名レストランでシェフとして働くことになったスペイン人のダニエル。
ソムリエのドイツ人ハンナに一目ぼれをするが、
彼女は同僚のイタリア人フーゴと以前つきあっていて、今はオーナーと不倫関係にあった。
恋愛のゴタゴタはともかく、いろんな文化が自然に混じり合っているところが素敵。
車を走らせて、フランス、スペイン、ドイツを行き来しちゃうところとか。
スペイン人って楽天的なイメージだけど、ダニエルは悩んで動かないタイプ。
ドイツ人はお堅いのかと思いきや、不倫を続けながらも、ダニエルに思わせぶりな態度を取る。
ステレオタイプな見方をしていると、現実は見えないなって。
そんな、当たり前のことに気付かされた。
そういうことがテーマではないと思うけど。
男も女もみんな、ハッキリとしない態度のせいで、うまくいかない。
そんな若者たちにイライラしながらも、こういう人いるよなぁって共感もできる。
悩み相談を聞いているような気分?なのかな。