2009.09.23
北極のナヌー
北極の厳しい自然に生きる動物たちの姿を、
白熊のナヌーと、セイウチのシーラを中心に追う。
ただただ自然を追いかけるドキュメンタリー。
星野道夫の写真でも、動物がまるで人間のように見えてくるけど、
この映画も、ツラさ、厳しさ、愛情などが、伝わってくる。
人間は一切出てこないのに、
動物たちの家族の愛情が感じられるし、感情がわかる。
ナヌーとシーラを追うことで、ストーリーになっている。
撮影しやすい場面ばかり繋げても、ストーリーにはならない。
このシーンはどうやって撮ったんだろう?というものばかり。
エンディングで撮影の様子が少し出てきたけど、
自然を壊さないように近づいて、あれだけの映像を抑えるとなると、
10年かけて・・・というのも納得である。
温暖化の影響で、年々、北極の氷が少なくなっている。
そのことが、そこで暮らす動物たちにどれだけのダメージを与えているか、
頭で理解する以上のことが、伝わってくる。