2009.08.29
JUNO ジュノ
16歳のジュノは、興味本位で友達と関係を持ってみて、
そのまま妊娠してしまう。
育てられないとわかっているが、中絶することも選べず・・・。
と、あらすじだけで全て説明できてしまうくらい、
あっさりとしたストーリーになっている。
日本だったら、こんな軽々しい話にできないだろう。
それが、風変わりな不思議ちゃんのジュノだからなのか、
アメリカの文化がそうさせるのか、わからない。
学校では誰の子だってのもバレてるし、
お腹が大きいまま通学してるけど、
注目の的になるだけで、特にイジメがあるわけでもない。
なんか変なの。
養子として引き受ける側の夫婦だけは、
ちょっとリアル、というか、有り得る感じ。
男性が父親になるのを躊躇うこととか、
女性が妊娠・出産に神秘的なものとして陶酔してるとか。
それもまた、変なの。と思うわけだけど。
でも、この夫婦も、ジュノと男の子との関係も、
最後に、ちょっと違うものになってくる。
そしてやっと、変なの・・・という感じがなくなる。
変なことも、リアルなことも、現実には両方あるわけで、
それはそれでいいような気もする。