オーロラ観測
12月30日~1月2日?
フェアバンクスのホテルで、部屋のテレビを見てしまった。
天気予報、mostly cloudy の連続。
その日も天気が悪かったし、正直諦めかけていた。
最初の2日間、partly cloudy な時間帯があったので、
それで見れなかったら終わりだ、と。
30日、31日、この最初の2日は雲ばかり。
オーロラなんて全然見えそうにもなくて、かすかに雲が途切れる瞬間を喜んでいた。
昼間には晴れ間も多いのに、夜になると雲に覆われてしまう。
でも、オーロラ当番は30分交代で外に出ていた。
2人ずつ、ある順番のときは3人が外に出て、オーロラが出たらロッジの中に知らせる。
このときは少人数で外の闇にたたずむ。
そして夜空を見上げながら、ちょっとシリアスな話をしたり、ただ静けさを味わったり。
オーロラが出るような天気ではなかったが、かすかな祈りは続けていた。
雲が切れて、そこから見えたらいいな~と、ずーっと思っていた。
雲の上には大きなオーロラがある気がしてならなかった。
勝手にそう信じていた。
信じていたから、曇っていても三脚にカメラをくっつけて準備していた。
そして、自分の当番が終わったあとは寝てもいいはずなのに、
最後の当番が終わるまでは、ほとんどの人が起きていた。
かすかな期待と共に、たまたまトランプのくじ引きで当たったメンバーとの時間も大事だった。
数日一緒にいたとはいえ、誰にもジャマされずに2人で話すとか、3人で話すとか、
そんな時間はメンバーをもっとよく知る貴重な時間だった。
仕事の話をしたり、旅の話をしたり、もっと大勢といても同じ話をしたかもしれないけど、
ただ、シリアスだったし、マジメにその相手に向かって話す時間だった。
1日、犬ぞりのとき、昼から雲が少なかったので、期待していた。
いつになく雲が少なくて、星が綺麗だった。
ただ、期待したいけどしすぎちゃいけない・・・、
それまでオーロラの気配もなかっただけに、そんな空気が普通になってしまっていた。
曇り空でも、それを楽しもうという空気があった。
22時半から私が当番で外にいて、カメラで遊んだりしていた。
当番交代の23時ごろ、次の当番さんが外に来たとき、
ぼんやり明るい方角があり、「どうもあっちの空が怪しいんだよね~」と軽く話していた。
常にぼんやり明るい方向はいくつかあった。
フェアバンクスの街の灯、空港の灯(?)、小学校の光・・・。
(これらもオーロラの前兆のような光に見えるので紛らわしい)
でも、そうじゃない方向がぼんやりと光っていたのだ。
それを話していたら、あれはオーロラっぽい!というスタッフさんの声で、
ロッジの中の人を呼びに行くと共に、カメラ準備。
そして、一気にテンションが上がった!!
ただ、ゆっくりと光を強めていく方角を、静かに見つめていた。
そして時折、シャッターを切った。
カメラを操作する手は素手だったが、カイロをバッテリーに押し当て、自分の手も温めた。
だんだんと光が強くなり、オーロラだと確信できた。
決して大きく激しくはなかったが、少しずつ動いていることに、感動した。
何分そうしていたか、わからない。
カメラを持ち出した人もそうでない人も、あまり動かなかったし、しゃべらなかった。
しばらくして光が弱まってきたころ、まだ元旦だった。
近くにいたメンバーと、元旦オーロラが見れたね、今年は良い年になるね、
なんて話しながら、感動を分かち合えるメンバーがいることに、幸せを感じた。
元旦にオーロラ。
そしてそれを分かち合う仲間。
これ以上のシチュエーションがあるだろうか・・・!
大きな目標が、静かに達成されていた。
決して大きく動くオーロラを見れたわけではない。
でも、あれは確かにオーロラだった。
そしてそれを見つめるメンバーがいて、写真に収めるメンバーがいて、
それが元旦であることを幸せに思えるメンバーがいた。
それからの時間は、なんとなく、打ち上げのような気分になった。
出るかどうかもわからないオーロラに切なく祈り続ける時間から、一転した。
その後、朝方と、3日目(かな)の夜に小学校に遊びに行ってるときに、
ぼんやりとオーロラで空が明るくなったらしい。
らしい、というのは、確かにオーロラだと言えるものではなかったから。
それから天気の良い時間が多く、期待は続けていた。
もっと大きなオーロラを見たい・・・・!!
その願いは叶えられることなく、綺麗な星空の下、最終日、ロッジを去った。
空港に着いたら外に出て、オーロラを探すんだよ。
キースが何度もそう言っていたけど、空港の光が明るくて、夜空はまともに見えなかった。
そして、お土産屋さんに行ってしまった。
その日、我々がロッジを発ってからすぐ、オーロラが見えたという情報を、
シアトル空港でオーバーブッキングのため帰国を遅らせたメンバーが
ロッジに滞在していたお客さんに偶然空港で会って聞いたらしい。
帰国後にその情報を聞いた。
あぁ、運命ってそんなに切ないもんですか。。
私たちも確かに、見た。
でも、またもっと強い光に会いに行きたい。
いつの日か、きっと・・・・たぶん、行くんだろうな。また。
送別会
1月11日
大変お世話になった秘書さんがもうすぐ去るという送別会。
大きなグループを2つも持っていたから、盛大な飲み会。
経験・経歴豊富な彼女だから、楽しくて、
旅行の話とか、たくさんさせてもらったなぁ。
星野道夫の本もたくさん借りて読ませてもらった。
会社でこういう出会いってなかなかないから、
同じ職種じゃないとはいえ、すごく貴重な出会いだったんだと思う。
飲み会ではほとんど話せなかったけど、お世話になりやした~!
実態に合わせ
会社の自分のページ(外向けWebではなく)にある写真を
最近のものに変更した。
去年の中頃から髪が伸び、たぶん印象も違うから。
外向けWebは次の更新のときに直そうと思うけど、
社員証はなかなか直せないか。