2007.03.24

ポビーとディンガン

オーストラリアのオパール採掘の小さな町が舞台。

空想上の友だち、ポビーとディンガンとしか遊ばない女の子。
あまりにも空想の中にしかいないので、
心配した親が引き離そうとして、空想上の彼らだけ採掘場に連れていったら、
今度は連れて帰るのを忘れて・・・。

それから必死にポビーとディンガンを探し、
どこにいるのかわからないから、心配で病気になっちゃう女の子。

とっても病的に空想に浸る女の子。
あまりにも身体が弱っていくのを見ていて、
その妹を必死で助けようとするお兄ちゃんが良かった。

で、後半はずっと、お兄ちゃんが良い!

お兄ちゃんが動かなかったら、あの結末はなかった。
ただ空想に浸る女の子がいるだけじゃダメなんだ。
空想だとわかっていても、妹が喜ぶことをしてあげる・・・
その夢を一緒に見てあげる優しさが良かったのだ。

目に見えるものだけが、現実じゃない。
それがオパール採掘場という、見つからないものを探す人々にとっても、
当たり前のことじゃなかった。

ポビーとディンガンも見えない。
オパールも見つからない。

そんな見えないものばかり追いかけて生活しているのは、
夢があるけど、ちょっとツラそうでもある。

演者はみなさんオーストラリアの人みたい。
主役の兄妹が二人とも映画初だそうだ。一般公募。
やっぱりお兄ちゃんが良かったなぁ。


2007.03.24, 01:29 / ☆☆☆☆
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